ミヒャエル・エンデの絶版本を復刊させませんか?
サウザンブックス社という会社をご存知でしょうか。
クラウドファンディングを利用して世界の本を翻訳出版する会社なのだそうです。
先日その会社から本を買いました。
その本と一緒に同封された現在進行中のクラウドファンディングの案内を見て、目が離せなくなったんです。
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『Die Schattennähmaschine(影の縫製機)』
作:ミヒャエル・エンデ
絵:ビネッテ・シュレーダー
絵詩集
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漆黒の表紙がとても美しい装丁の本でした。
欲しいと思いました。
手元に置いて、何度でも読みたいと思いました。
喉から手が出るほど欲しいと心の底から思いました。
この喉から出ようとする手は、心から伸びてくるんだなと初めて体感しました。
影の縫製機というタイトルを私は初めて目にしました。
実は日本でもドイツでもすでに絶版となっており、入手は困難なのだそうです。
9月末までに目標金額に到達しなければ、今回のプロジェクトは無効になり、製作は行われなくなってしまいます。
目標金額未達の場合は返金されますが、私はどうしてもプロジェクトが成功してほしいと思ってます。
今回私が購入した物語も、誰かの支援がなければ再会することはできませんでした。
私の読書人生で、切っても切り離せない本だったので、また出会えて本当に嬉しかったです。
この物語の復活に尽力してくださった人たちには、感謝してもしきれません。
そして嬉しかった反面、その物語が新しく生まれ直す瞬間に立ち会えなかったことが悔やまれて仕方ありませんでした。
だからどうしても今回、ミヒャエル・エンデの絶版本を復活させたいんです。
この絶版本の復活に、私自身も関わりたい。そう思いました。
私が読みたいからという理由だけではなく、本来だったら届かなかったかもしれないエンデの言葉が、本来だったら届かなかったかもしれない誰かに届いてほしい。
私自身、たくさんの本の存在に救われてきたから、そういう思いが強くあります。
この小説家になろうという場所は、物語を愛する人たちの集まる場所だから、ここで私の思いを言葉にしたら、誰かに届くかもしれない。
そう思ってこのエッセイを書きました。
私はまだ目にしたことがないエンデの言葉を見て、もっとエンデの世界を感じてみたいんです。
モモを読んで、自分の時間を取り返せた人って、きっといると思います。
はてしない物語を読んで、物語の世界に入り込むことの楽しさを知った人も、きっといると思います。
ミヒャエル・エンデは素晴らしい作家です。
この人の作品を、もっとたくさんの人に知ってもらいたい。
そして私自身、もっとエンデのことを知りたい。
私と同じ思いになってくれる人は、きっとここにいる。
きっと同志には、この言葉が届くはず。
そう思って、この投稿をさせていただきました。
ぜひご自身で検索して、美しい装丁を目にしていただければと思います。
支援プランは何種類かありましたが、私は完成した本が返礼品として届くものを選びました。
ドイツ語の原文も掲載予定とのことで、本の完成が待ち遠しいです。