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  作者: ぐしゃぐしゃ
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愛。

 愛とは何か。


 いろいろな人がそれについて、語っている。


 ある人は、愛とは運命的なものであると言い

 ある人は、愛とは単なる性的感情からくるものだと言う。


 見解は沢山あるらしいが僕は数ある中の一つの解釈をメモする。


 その解釈により、


 「愛とは、運命的なモノ(恋愛)ではない」

 「愛とは、単なる性的感情ではない」

 

 そして


 「愛とは与えるものであり、無償の奉仕であり、それが本当の愛ならば新しい愛を生み出すものだ」


 と定義づける。


 では、「偽の愛」とは何か。


 ①相手に何かを期待して、相手を愛そうとすること。

 ②相手を愛すが、相手からは愛されないこと。

 ③一目惚れ。

 ④愛し方が歪。


 また、愛とは「連鎖的なモノ」とみることが出来るだろう。

 即ち、人は何者かに愛されないと誰かを愛すことは不可能である。


 これは、小さい頃に親から愛されなかった人間が自分の子供を愛すことが出来ないことから分かるだろう。別の言い方では


 愛し方が分からないために愛せない。

 

 この時ばかりは、その人のパートナーが持つ「愛」が本物かどうかにかかっている。


ーー


 「……え?」

 「いや、前から好きだなあと思ってたんだよね、あゆみのこと」

 「……えー」

 

 頭が混乱している。えっと、つまり。


 「私、今、告白されてる?」


 無言で頷く彼。ずっと何年も見てきた幼馴染の顔からは、いつものおちゃらけた感じではなく真剣みが感じ取れる。


 しばらくの間、ぽかんとしながら、そわそわする彼を見つめ続けていたが。


 横から吹く強風が体を揺らした後に、私は我に返り握力を強める。


 


 「いや、今どんな状況か分かってんの⁈」


 ぱらぱらと小石が横を落ちていく。


 上に向けていた顔を下に向ければ断崖絶壁。


 拝啓。私は今、幼馴染と一緒に崖のぼりをしています。死にそうです。


 「もう死ぬかもしれないし最後に思いだけはちゃんと伝えとかなきゃなって」

 「勝手に私を殺すな⁉ てか大きな声出させて余計な体力使わす、な」

 

 上から差し出された彼の手を借り、私もようやく登り終え、安堵と共に息を一息吐き出す。


 

 「お疲れさん」

 「はあ、はあ……何さっきの、冗談?」

 「割とマジな話ではある。 まあ正直付き合ってからも、あゆみとの関わり方そこまで変わらないと思うけど」

 「別に断る理由もないし、いいよ。 私も好きだし」

 「……即答すぎて一瞬フリーズしたわ。 え、あゆみ、俺の事好きだったの⁈ まじで⁈ いつから」

 「五月蠅い、とっとと帰宅するぞ」

 「待てって、おいー」

ーー

 

 ちなみに、この愛の形が綺麗に表れるのは

 

 「親愛」

 「友愛」

 

 また、意外なことに

 

 「お見合い」


 も理想とされる。


参考文献 


愛するということ

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