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ララトーニ物語前日譚  作者: 友人A
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葉っぱ売りのリリー

 ジェイソンの襲撃事件から数日が経ち、事件の解決に向けた努力が続いていた。

 二人のなかでジェイソンへの記憶を薄れ始めたころでもいまだにレイン、ララトーニ、クロトーニは証拠を集め、警察と協力し、事件の背後にいる人物を追求し続けていた。しかし、彼らは次第に事件の真相が複雑であることを理解する。


 ある日、クロトーニの友人である白人のヴィーガン活動家、リリーが警察からの情報をもとに、事件の黒幕と思わしき人物のアジトを突き止めた。アジトへの訪問を決意した彼らは、用意周到に計画を立て、踏み込むことになった。


 アジトに到着すると、彼らは閉じられた扉の向こうから銃声が聞こえた。何者かがアジト内で銃を発砲している。レインとララトーニは即座に行動に移り、扉を開けると、クロトーニとリリーが何者かと激しい口論と銃撃戦を繰り広げている光景が広がっていた。


「おい、やめろ!」


 レインの叫び声が銃撃戦を一瞬中断させ、クロトーニとリリーは驚きながらも銃を下ろした。アジトの中には薬物や武器が散乱し、不気味な雰囲気が立ち込めていた。


「何が起こっているんだ、クロトーニ? リリー?」


 黒幕はどこにいるんだとララトーニが驚きと疑問を込めた声で尋ねた。

 クロトーニは怒りの表情で叫び返した。


「このヴィーガンのリリーが、薬物の売人と手を組んでいたんだ! 彼女が薬物を売りさばいているところを見つけて、警察に通報したんだ!」


 リリーは激昂し、反論する。


「それは嘘だ! クロトーニは私の運動に反対していて、私を陥れようとしている!」


 銃声と口論が一瞬沈静化したが、アジト内には依然として緊張感と火薬の匂いが漂っている。レインとララトーニは友人同士の対立に困惑し、事件の解決がますます困難に思える瞬間であった。


 しかし、クロトーニがこの状況を打開すべく動き始めた。彼女は怒りを抑え、冷静に行動した。


 クロトーニはリリーの眉間に銃口を突きつけ、問い質した。


 「本当のことを話してくれリリー。でなければ私はこの引き金を引いてしまう」


 彼女はリリーをじっと見つめ、静かに泣いた。

 そんなクロトーニを見てリリーは馬鹿にするような笑みを浮かべた。

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