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ララトーニ物語前日譚  作者: 友人A
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黒人活動家ジェイソン

 ララトーニは、自分の気持ちを整理しようと公園のベンチに座っていた。穏やかな日差しと風景が彼を包み込む中、彼の心は複雑な思考に満ちていた。同性愛に悩む彼にとって、友情や愛情についての答えを見つけることは難しいことだった。


 先日の出会いを思い出す。

 プレイベート探偵を名乗るレインと言う男が現れてからは、常にララトーニの頭の中にレインの顔が浮かんでいた。

 一目ぼれだった。彼の少し低い身長も、平べったくて特徴のない顔も、笑った時に見える少し黄ばんだ前歯もすべてがララトーニのストライクゾーンど真ん中であった。

 思い出して熱くなってしまった顔を手で仰ごうとしたそのとき、クロトーニがやって来た。


 クロトーニはララトーニが日本に訪れてすぐに世話になった女性で、肌の色と体形に悩まされながらも強い心を持った黒人女性であった。

 そしてクロトーニの背後から黒人の小柄な男性がはにかみながら顔を出した。


 誰だ?と首をかしげるララトーニにクロトーニは友人であるジェイソンを紹介する。

 彼女は黒人女性としての経験を共有し、ジェイソンが黒人活動家としての闘いに挑んでいることをララトーニに語った。ジェイソンは友情と平等への信念を胸に、懸命に活動していた。


 しかし、その話を終える前に、突如として襲撃者が現れ、ジェイソンを襲った。瞬く間に悲鳴が公園に響き渡り、人々は逃げ惑った。ララトーニとクロトーニは驚きと怖れに包まれながらも、すぐに公園から退避すべく行動に移った。


 この襲撃事件でクロトーニはかけがえのない友人であるジェイソンを失った。

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