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奈々子と健介  作者: THMISmama
97/223

奈々子と健介  vol.092.  「うっそ…、早っ。」

ホテルの地下の駐車場に車を止め、

車から降りてバッグからスマートフォンを取り出し、

マナーモードを解除するジミー澤木。


その際、幾つか着電があったらしいのだが、

気にせずそのままバッグに仕舞う。

…と、それと同時にメールを受信。送信者の名前を確認して、

「フッ!」と、笑い、地下のエレベーターに乗り込む。


自宅に着いた紗友莉は真っ直ぐに冷蔵庫へ、

ジュースを取り出しコップに注ぎ一口飲み、そのままソファに腰を掛け、

テーブルの上の雑誌を手に取る。


そして付箋のしてあるページを開き、

そこに掲載されている人物の顔を見つめる。


「ジミー澤木…か…。」


そう、一つとポツリと呟き、駅でのハプニングを思い出し、唇を微かに動かす。

そして…、

「さ…て…と…。」





「え――――ッうっそ…、早っ!もう電話で…???」

「うん。亜矢子と別れてから、帰ってきて、あれこれと…何だか…自分でも分かんないくらい電話しようかって…迷ったんだけど…、結局…電話してたら、急に気分が軽くなって…。なんでだろ…、自分でも分かんないんだけど、トントン拍子に彼に話してた。」


「へぇ~~そう言う事ってあるもんだね~ふ~ん。…じゃあ、今度会う日、約束したんだ。」


朝の食事をしながら亜矢子。

こちらは既に朝食を済ませ、テレビでウォーキングのDVDを見ながらの奈々子。


「ま~ね。」





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