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奈々子と健介 vol.082. レストランにて…。
「あっ…、ごめんなさい。わざわざドア…開けてまでくれて…。凄いわね、ここ…。」
「…ん…???あぁ…。まぁ…知り合いの…お店なんだけど…ね。」
紗友莉をエスコートしながらレストランの玄関に向かうジミー。
ドアを開き、中に勧める左手。
「ようこそ澤木様。お待ちしておりました。」
レストランの支配人がジミーと紗友莉を出迎える。
「えっ…、お待ちしておりましたって…、ジミーさん???」
「…ん…???あぁ…、出掛ける前に、ひとり…レディをお連れすると、電話しておいたんだ。」
「…そ、そ…そうなの…。でも…わたし…こんな恰好で、こんなレストラン…。」
「大丈夫、大丈夫、結構気さくな店だから…。」
とは…言っても、周りのゲストを見ると、
結構紳士、淑女的な感じなのだが…。
ウェイターが2人を窓辺の席に案内すると、
そこからは中庭の綺麗な景色が見える。
「へぇ~素敵なところね…。」
「お気に召して戴き光栄です。」
両手を重ねて、丁重に紗友莉にお辞儀をして、
紗友莉に席に着くように促すジミー。
ウェイターが紗友莉の椅子を引き、静かに椅子に座る。
「じゃ、お願い。」
と、ジミー。ウェイターが…、会釈して、
「ごゆっくりとどうぞ。」




