47/223
奈々子と健介 vol.043. 君が迷惑じゃ…。
「あ…、あ、の~すみません。私…片倉と申します。あなたは…、松…下…さん???」
「ハイ、僕です、松下です。電話ありがとう、ごめんね、いきなりあんなことして…。」
「いいえ…。私の方こそ、今日は申し訳ありませんでした。それに、ブラウスまで…。」
「気にしない。…って~言ったはずだけど…。それに、俺の方こそ、サイズピッタリのワイシャツ…。実際、俺の方こそ驚いたよ。良く俺のサイズ分かったね~凄い、凄い。」
「いえ…それは、まぁ…偶然…みたいなもので…。」
少し和やかな声に変わったと自分で思う奈々子。
そして健介も、自分で僕と言い、それから俺に変わった事を意識した。
けれども、相手の方も、特に気にしていない事に、
少し嬉しさを感じていた。
「あのぅ…それで…。」
「あ、そうそう…例の話。…もし…君が迷惑じゃなかったら…の、話なんだけど…???」
「はぁ…。」
「これから…ちょっと…時間…あるかな…???」
「はっ???」
「いや…電話で話すような内容でもないから…さ。…いや…別に君が迷惑だと感じたら…。」




