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奈々子と健介 vol.011. 運命的な出会い。
その後は東京で奈々子はあれこれと、
アルバイトをしながらモデルの勉強を重ねる。
それと同様、アルバイト以外の時間では、
都内のアチラコチラの街に出掛けて、モデルになるための自分磨きにも専念。
その甲斐あって、何度かスカウトされた事もあった。
けれども自分の思ったイメージとは程遠く、
中には女性の体のみを目的としたスカウト先もあり、
その分、慎重に自分のイメージを探求する日々が続いていた。
そんな中で、ある日、偶然にも友達と歩いているところに、
いきなりカメラを持って現れた男性。その男性と遭遇して、
ようやくモデルの扉を開く事になったのである。
その男性の名が小川直樹。
今奈々子がモデルとして所属している事務所のカメラマンである。
25歳ではあるが既に結婚していて2児のパパである。
子供の頃から写真に興味を持ち、高校卒業後はアメリカに亘りカメラマン修行。
その後、帰国して自分の個展を開き、その出来栄えから、
今の事務所の社長から誘われたのであった。




