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奈々子と健介  作者: THMISmama
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奈々子と健介  vol.001.  都内の書店。

「ふ~ん、これ…いいかな…!」

雑誌のページを捲りながら一人呟く健介。

都内の書店。


そんな健介のいる場所から数メートル離れた、

文庫本のあるコーナーの整理をしていた店員、

吉川奈津子が健介を見つけて、傍にいるもう一人の店員蒲田康子に、

「ねね、また来てるよ彼…。うわっ。」

「うそうそ、何処よ何処、えっ…???」


「ほらほらあそこ…。…んもう…素敵。またここに来てくれたのね~!」

「何言ってんの、あんたにはしっかりと旦那…いるじゃないよ。…でも…イケメンよね~彼女いるのかしら…???」


「さ…あ…。私がもう少し…若かったらな~!」

「私…彼に…乗り換えようかしら…。」


「あんたね…康子…その顔で…。」


健介が気に入りの本を手にレジに向かう。奈津子が、

「ちょっと、ちょっと…来るわよ。」

見ていたのをばれないように、仕事に戻る。


「これ、お願い。」

「あっ、はい。いつもありがとうございます。」

片倉奈々子が、黒縁のメガネを掛け、両側フィッシュボーン、

目を下向きにして健介にそう応えて、

「1,620円になります。」




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