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孤児の演奏家

久々の投稿になります! 良かった御覧ください!

 音楽(ミュージック)


 それは言語を要しない、世界流通の言語である。


 上手く言葉に出来ない時であっても、音楽家ならそれを表現する事が出来る、最高でロックな職業、エンターテイメントである。


 また良い音楽は、自然と人の心を動かすエネルギーとなり、良い方向へと導く道標にもなり得る。


 実に単純明快(たんじゅんめいかい)風光明媚(ふうこうめいび)



 しかしーー



 もし演奏者も良く、音楽も良い物で、言語になり得なかったらーー


 そんな音楽があるとしたら、それは何かの奇跡か、"呪い"に違いないだろう。


 ◇


 ノース大陸中央部ルーフェン王国王都では、燦々と陽光が降り注ぎ、白い煉瓦を一層輝かせ、神秘的な雰囲気を醸し出していた。


 そしてその何人もの人が行き交う大通りには、その雰囲気に似合わず、多くの商店から喧騒が響き渡っている。その喧騒は、次の喧騒へと連鎖するかの様にどんどんと大きく響いていた。


「ーーー♪」

「ほらよ」

「あ、ありがとうございます!」


 そんな中、1人の少年の演奏が大通りの1区画に響く。


 少年は硬貨を投げた大人に深く、深く頭を下げた。


 手には小さな古びたギター、その足下には少年とは釣り合わない大きなシルクハット。服は大きな爛れた布を頭から被っており、中から煤けた様な汚れた黒髪、その奥には蒼眼に輝く眼光が伺えた。


 少年が頭を下げると同時にシルクハットの中を覗くと、そのシルクハットの中には1枚の硬貨が入っていた。


「今日もこれだけか…」


 少年は中身を見て、輝かせていた眼光を鈍く霞ませ呟いた。


 しかしそれを見ても、少年はギターを鳴り止ませる事はなかった。


「ま、今日を生きれば明日何か良いことがあるだろ!」


 笑顔でそう言うと、またギターの演奏が大通りの一区画に響き続ける。


 その演奏は陽が落ちるまで続いた。



 少年の名はジョコ。

 スラム街に住む、ただの演奏家だった。

今日の15、16、17、18、19時頃にまた更新します!


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