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3‐2

ゼロは改めて4人を座らせると、魔法の概要についての講義を始める。


「確認ついでに聞くが、魔法を身に着けるということはどういうことか知っているな?」

「あ、はい。自身の領域を展開させ、領域の中で自身の魔力を術式を用い具現化させることです。なので、魔法を習得するためには、領域展開と、魔力を具現化させる術式を身に着ける必要があります。また魔法に耐えれるよう、領域自体を強くし、範囲を広げていくことが、魔法習得・強化につながっていきます」


ゼロはユキハの答えにうんうんと頷き「さすが特待生だな」とつなげた。


「魔力の属性は5つあり、炎・水・風・地・雷がある。これらは領域の色にも対応している。それぞれ赤・蒼・碧・茶・黄だ。領域が澄んでいるほど純度が高く、高威力の魔法を使用できる。

訓練を積むことで、人によっては領域自体に効果を持つ特殊領域が使えるようになったりするが、今回は忘れていい」


2人が神妙に説明を聞いているのを確認し、ゼロは話を進める。


「今回中級魔法を習得してもらうが、具体的には領域変動と、魔力付与だ。

領域は、基本的に発動した場所から動かせない。それは、発動場所が主点となっているからだ。その主点を自身に設定することで、自分の動きと合わせて領域が移動する。

それが出来るようになると、近距離戦で戦いやすくもなるし、領域自体が狭くても臨機応変に魔法が使えるようになる。またワンランク上の魔法式を解読しやすくなる。基本でありながらいいこと尽くしだ。

魔力付与は、自身の身体や武器に、魔力を込めることを指す。

そうすることで、魔力の恩恵を受けられるようになるし、防御にも使える。

長くなったが以上が今回学ぶ内容になる。」


その言葉に、ユキハは俯く。


「あ、あの…ゼロ先輩。ユキハは魔法使えないっス…」


ゼロは瞳に涙を浮かべてぷるぷる震えるユキハの頭をポンポンと撫でる。


「一目でわかっていた。大丈夫だと言っただろう?あいつらは気付いていなかったようだがな。

オレが残ったのはそのためだ。

おい、オレはユキハ専属となる。トウヤはお前ら2人に任せたぞ」


「任せといて!」

「トウヤさん、頑張りましょうね!」




離れていくユキハとゼロに向けて鋭い視線で睨む姿がひとつあった。

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