魔王、女の子の扱いに困る
文章力がありません。
あまり期待しないで読んでいただけると嬉しいです。
と、まぁ1週間前の出来事になるわけだが…。
結論からすると僕は魔王になった。いや、なるしかなかった。
だって適正がひとつしかないんだもん。しょうがないよね。
もちろんこの一週間何もしなかった訳では無い。
僕の街にある大きな図書館から小さな図書館まで…職業に対する文献を漁りに漁りまくった。
まぁ、結果は予想通り何も無かったのだけれど。
「結局1週間使って何も手掛かりなしかぁ…」
そうため息混じりにアルフは言ったが、正確には何も、という訳では無い。
いくつかわかったことがあるのだ。
まず1つ目、魔物を使役することが出来る。ただし自分と同じレベルの魔物、もしくはそれ以下の魔物のみだ。
故にLv1のゴブリンに命令を下すことは出来たがLv2のゴブリンに命令を下すことは出来なかった。
2つ目、魔力が異常に高い。これなら魔法を覚えることが出来ればすぐに使えるようになるだろう。
3つ目、スキルに魔王加護というものがあった。怖くて使っていない。
「っていうか、魔王に加護って…なんかイメージと違うなぁ。魔王ってなんかこう、そういうの嫌いそうなのにね」
街中を呑気に歩きながら、誰にも聞こえないようにボソッと独り言をつぶやく。
「えー?魔王も加護は使うと思うけどなー??人間だって使うじゃない??」
「言われてみればそうかもっ…。って誰!?」
聞こえない声で言ったつもりなんだけどな
それより、この子僕と同じくらいの年齢…いや、それ以下…?迷子かなにかかな??
「む、なにかしつれーな事考えてるでしょ!!私はあなたと同じ10歳のか弱いれでぃー、ルル・ギメルよ!!」
フフン!と自慢げに自己紹介をした彼女は黒髪、身長は…130cmくらいで、顔は整っていて間違いなく美少女の部類に入るだろう。
アルフはそんな彼女にとびきりの笑顔で
「身長が小さいからてっきり迷子かと思ったよ(そうだったんだね、ここで会ったのも何かの縁だし友達になってくれないかな)」
「本音と建前が逆よ!!!!!!!!!!!」
と激しく突っ込むルル
それと同時に、私なんて…とすすり泣きをしながら道端のど真ん中で体育座りをしてしまった。
…周りからの視線が痛いなぁ
「ごめん、気にしてたんだね。僕、そういうの疎くってさ」
「反省してるの…?」
涙目のルルは上目遣いでそう聞いてきた。
なんか本当にごめん。そこまできにしてただなんて。
「ちょっとまってて」
そう言って僕は道中にある露店を目指して走っていった。やっぱり男なら行動で示さなきゃ!!
ルルがなにか言ってたような気もするけど…まぁ放って置いても大丈夫だよね。
そんなこんな考えながら小走りをしていると目的の露店に着いた。
「おじさん、これ一つ、いや二つください。」
やっぱりいい匂いだなぁ…。
「あいよ、お代はおまけして銭貨2枚にしちょる」
言われた代金を手渡すと、おじさんはあつあつのパリパリ串を二つ渡してくれた
このパリパリ串、材料は何かわかんないけどすごいおいしいんだよね。
「おじさんありがとう!!!」
そう、満面の笑みで露店のおじさんにお礼を告げ、僕はルルの元へ走っていった。
あとがきです。
こんばんはそららです。
いやはや、やっぱり読むのとは全然違いますね。当たり前ですけど。
次回もなるべく早めにあげる予定ですのでよろしくお願い致します。