6話 逆襲
【持ち物】
紙3400枚、香辛料34個
【世界の情勢】
セバスチャン村14人、アイデノン村95人、ハヤテ島100人
プレーヤー「なあリサ、最近気づいたんだけどさ、セバスチャン村では香辛料がかなり流通してて、アイデノン村では紙が流通してるよね。」
リサ「そうですね。」
プレーヤー「なんでなんだろう。」
リサ「まあ香辛料はハヤテ島の特産で、セバスチャン村の嗜好とも相まって、どんどんセバスチャン村に流入しているようですね。アイデノン村でも紙が特産ですし。」
プレーヤー「なるほどね。」
リサ「やはり通貨がなくても何か軸となる物がいるということなのかもしれませんねえ。」
プレーヤー「そうかそうか。紙が大量にあるから紙でなんかしたいなあ。リサ、ハヤテ島で紙って使われてるの。」
リサ「紙はアイデノン村が中心ですので、あんな閉鎖的な政策もとってますし、ハヤテ島ではそれほど紙は使われてないようです。」
プレーヤー「なるほど。ハヤテ島に紙を流行らせれて、売りさばきたいなー。」
リサ「たった今情報が更新されました。」
プレーヤー「何、急に。」
リサ「アイデノン村がリンゴは禁断なる果実ではないと発表し、リンゴを食べることを公認しました。」
プレーヤー「なんとなんと。」
リサ「これにより、リンゴを食べた者の拘束を解除。即刻釈放されました。」
プレーヤー「そうかそうか。それじゃあアイデノン村でのリンゴの価値が暴落するだろうね。そして、アイデノン村の住民の不満も解消されるわけか。住民の不満を増大させてアイデノン村を崩壊させようと思ってたのにな。残念。アイデノン村は意外にも柔軟だね。」
リサ「そのようですね。」
プレーヤー「それだったら始めからセバスチャン村に釘をさすために使者なんか寄越さなければいいのに。」
リサ「アイデノン村は、セバスチャン村と対等な立場であることを誇示したかったのではないでしょうか。」
プレーヤー「まあでもアイデノン村の政策は諸刃の剣だよね。厳格にリンゴを禁忌としてきた敬虔な信者は不満がたまるんじゃないかな。今回の改革にはどのくらい不満があるの。」
リサ「おおむね肯定派が多いようですね。」
プレーヤー「どうしようかな。困った。全てが自分の思い通りにいくわけではないわけか。」
リサ「情報がアップデート。」
プレーヤー「また!」
リサ「アイデノン村が鎖国政策を解除。今までの鎖国政策では、国教が普及しないことを憂慮したとのこと。全住民に布教活動に取り組むように促しました。布教活動こそが善であると公言しています。」
プレーヤー「なにやら不穏な状況になってきたぞ。アイデノン村、何が目的なんだ。」
リサ「アイデノン村から住民が30人セバスチャン村に来訪しています。」
プレーヤー「なんだなんだ。ああ、セバスチャン村が、、、」
リサ「アイデノン村から来た住民が続々とセバスチャン村に定着を始めています。」
セバスチャン村の住民が44人になった。アイデノン村の住民は65人になった。
プレーヤー「セバスチャン村の個性が消えていく。もう香辛料は時代遅れになってしまった。」
リサ「セバスチャン村の村長がアイデノン村の国教に改心しました。村長がこれよりアイデノン村とセバスチャン村は心を一つにすると表明。」
プレーヤーが所属しているセバスチャン村が消滅した。所属をアイデノン村に変更しますか。
プレーヤー「答えはノーに決まってる。」
プレーヤーは所属する国を失った。
【持ち物】
紙3400枚、香辛料34個
【世界の情勢】
アイデノン村108人、ハヤテ島100人