4話 再び禁忌を犯す
【持ち物】
紙90枚、香辛料34個
プレーヤー「村長、なんでセバスチャン村はアイデノン村に攻められないの。」
セバス「それはな、海の向こうにハヤテ島があってな、このセバスチャン村はハヤテ島に守られてるんじゃよ。」
プレーヤー「ハヤテ島はどんなとこなの。」
セバス「この村はハヤテ島から香辛料を仕入れてるんじゃよ。その代わりにこの村で取れた作物を渡しておるんじゃ。」
プレーヤー「ハヤテ島は何人くらい住んでるの。」
セバス「100人くらいじゃの。ハヤテ島とアイデノン村は拮抗しとるから、アイデノン村は迂闊にこの村を攻められないんじゃよ。」
プレーヤー「リサ、いい作戦を思いついた。」
リサ「といいますと?」
プレーヤー「まあ見てて、まずはリンゴを手に入れないと。リサ、俺のいた国は今どうなってる?」
リサ「あなたの国はアイデノン村から月に一回見回りに来るくらいで、荒れ果てています。」
プレーヤー「そうなの。なんだか悲しいね。」
プレーヤー「村長、美味しかったリンゴがらしもっと食べたいだろ。リンゴの木を引っこ抜いて、この村で育てよう。」
セバス「アイデノン村にちょっかいを出すことはできない。」
プレーヤー「そんな。しょうがない。他の人に聞いてみよう。」
プレーヤー「カルロ、リンゴがらし美味しかった?」
カルロ「ああ、うまかったぜ。」
プレーヤー「俺が昔住んでたところにリンゴの木が生えているんだ。それをこの村で育てたい。」
カルロ「ふーむ。そしたら他の住民引き連れて手を貸そう。その代わり、リンゴがらしはみんなのものだ。」
プレーヤー「分かった。」
プレーヤーとカルロと住民A、Bはプレーヤーの元の国に赴き、リンゴの木を引き抜き、セバスチャン村に持ち帰り、植え直した。
プレーヤー「このリンゴの木は俺たち4人の物だ。木に残ってる今年のリンゴは全部で120個ある。これを4人で分けよう。1人30個だ。」
カルロ「悪かないねえ。俺はOKだ。」
住民A、B「了解だ。」
プレーヤーはリンゴを30個手に入れた。
プレーヤー「リサ、またリンゴをアイデノン村に売るよ。」
リサ「またアイデノン村に売るのですか。懲りないものですね。リンゴに興味ある人間が5人いました。」
プレーヤー「よし、売ろう。何をくれるって?」
リサ「全員紙だそうです。アイデノン村は紙の産地ですゆえ。」
プレーヤー「だと思った。それで構わない。」
プレーヤーは5人にリンゴを計5個売った。代わりに紙を450枚手に入れた。
プレーヤー「リサ、その後アイデノン村で変化は?リンゴを買った人はどうなった?」
リサ「1人は処刑されたそうです。そのほかは特に変化はありません。」
プレーヤー「リンゴを買いたい人は?」
リサ「さらに増えています。残りの4人がまた欲しいと言っていて、さらに3人欲しいそうです。」
プレーヤー「追加の3人に売ろう。」
プレーヤーは3人にリンゴを売り、紙を260枚手に入れた。
プレーヤー「どうなった?」
リサ「1人が拘束されています。」
プレーヤー「処刑はされないの?」
リサ「処刑は住民の反発が強くなってきているようで、差し控えているそうです。」
プレーヤー「リンゴ欲しい人は増えた?」
リサ「全部で19人が欲しいそうです。」
プレーヤー「よし、リンゴを19個売ろう。」
プレーヤーはリンゴを19個売って、紙を2000枚手に入れた。
プレーヤー「少し出掛けよう。」
プレーヤー「よう、店主。紙は売れたかい。」
店主「あんたからもらった紙は全部売れたぜい。リンゴがらしといい、紙といい、あんたは面白い奴だねえ。」
プレーヤー「店主、香辛料は1年でどれぐらいセバスチャン村では使われるの。」
店主「1人が1日3個使うとして、村全体だと、ざっと1万個くらいかねえ。」
プレーヤー「なるほどね。教えてくれてありがとう。」
リサ「あなたは何を企んでるんですか。紙を大量に仕入れて、リンゴをたくさんアイデノン村に売って。」
プレーヤー「うーん。1つはやっぱり自分の国を取り戻したいのと、もう一つはセバスチャン村を牛耳りたい。」
リサ「あらあら、その欲は自分を滅ぼしかねませんよ。かつて国を追われたように。」
【持ち物】
リンゴ3個、紙2800枚、香辛料34個