表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

第1話 憂鬱スタート

初連載小説です。よろしく、と言っても全然本編には進んでないですけど

 アポロン魔法教育学園。総面積は1000㎢以上(東京都の面積の約半分)、人口150万人でその中の6割にあたる90万人が生徒。学園の中には小中高計4000の学校があり卒業生のほとんどが魔法士としての仕事についていて、魔法学の各分野で活躍する魔導師も多くい、量・質共に世界有数の魔法学園。


 こういう大規模な学園はどうしてもほとんどの生徒が寮生活になるため小学校入学時だけでなく中学、高校入学時も生徒を集めないとやっていけなくなる。

そのため学園では毎年小学校2万、中学校10万、高校は18万、計30万の新入生を募集している。


 私が入りたいのは高校なので単純に考えて入学希望者の中で18万位までに入れればいい。

18万位というおそらくほとんどの人がとったことがないであろう順位を目にするとずいぶん簡単に聞こえる。

 が実際は高校入学試験受験者だけでも40万オーバーで倍率は2倍以上だがまず本試験を受けるまでにいくつかの試験を受けるという若干矛盾している行程があるので本当は倍率は軽く5倍は超えているので全然簡単じゃない。


 今まではペーパーテストが主だったので難なく通過できたがこれから行われる本試験はかなり実戦があるので気が重い。

「はぁぁ、合格できるといいんですけど」

 前に引っ張られる感覚がしそれが消えると同時に馬車の揺れが止まった。

どうやら目的地に着いたらしい。着いてしまったらしい。

「はい、着きましたので下りてください。忘れ物をしないように」

 向かいに座っていた二人が重そうに荷物を背負って馬車を出ていく。

私も出ようと荷物をすべて持ち立ち上がろうとするとあることに気が付いた。

となりに座っていた男子生徒が一切動いていない。というか思いっきり爆睡してる。

白髪、いや銀髪だろうか。かなりきれいな髪だ。いやっ、今はそこでは無く。

「あのぉ、もう着きましたよ」

 馬車はここで終点のはずなのでどう考えてもここで降りるんだろう。

「んんっ、はあぁ~~あ、あれもう着いた、ずいぶん早いなぁ」

 私たちはたしか4時間ほど馬車に揺られていたはずなのだが・・・。

「おぉーい、早く降りてくれ。それともなにか失くしたかぁ?」

 馬車の運転手さんが声をかけてきたので私はあわてて

「いいえっ、大丈夫です」

 と答え、

「ほら早く、行こう」

 と言って、銀髪の生徒をせかした

「ん、ああ、先行ってろ、大丈夫だから」

 そう言うと彼はあわただしく荷物を背負いはじめた。特に逆らう理由がないので私は外に出た。


 そこから見えた景色は凄かった。目の前に標高3000m超の「緑麗(りょくれい)山」とまで言われる広大な新緑の山脈が広がっていた。

 いつもなら感動してもいいような絶景だが私はもちろんまわりを見渡してもそんな生徒は一人もいない、筈だ・・・。さすがに1000人もいるとわからない。いるかもしれない。

「よしっ、大体そろってきたな。じゃあAグループは移動を開始するぞ。目指すはあの山の頂上だ!」

 所々からため息が聞こえる。そう私たちはこれから標高3000m超の山に登るのだ。

まあ、とりあえずがんばろう。

 


一様大まかな流れは考えてあるので途中で雲隠れしたりはしません。(たぶん)どうぞよろしく。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ