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二匹のオーク

他にも書きたい作品が三本……だけど我慢して妥協せず書き切ります!



「どうしてここにオークが……」


 オークは体長二メートルほどで人間よりも遥かに優れた体格を持つ。その大きさから隠れることは難しくヴィッセンから一時間の、この場所にいるのは珍しい。

「この腕でオークと戦うのは少し厳しいな……ウド!三分間稼いでくれ!デボラは腕の治癒を頼む!」


 オークの骨の太さは人間の一.五倍。万全のカミルなら攻撃を受け、二人と協力して倒すことができたかもしれないが、腕を負傷したカミルに勝ち目はなかった。


 治療を受けている、カミルを庇うようにウドが立ち塞がり、その横では光輝が交戦準備を整えていた。

「光輝さん!その武器の威力じゃ無茶だ!」


 光輝が倒したオークは二匹。自信に目もくれず逃げ延びようとしていたオークだ。光輝はダンジョンでオークと遭遇した際に手も足も出せず敗走している。


 ダンジョンでスケルトンと何度も戦っているうちに、骨の断ち方は覚えることができたが、光輝に剣の才はない。オークの攻撃を捌きながら攻撃を仕掛けるなどできるはずがない。


 (だけど今はコイツがある。ゴブリンは小さくて当てにくかったけどオークなら!)


「じゃあ、いきまふか!」


 光輝は魔法銃からマガジンを外し、スクロールを加えたまま、オークへと走った。


 オークたちはゴブリンの使っていたものよりも遥かに大きい棍棒を光輝目掛けて振りぬいた。

 (おぉ……こわっ!)


 光輝はスクロールから流れる風の魔力を足から噴出し、オークの横に回り込むように回避し、水の魔力の込められたコアをはめ込んだ魔法銃でオークたちを攻撃した。

「うぅぅぅ……あ?」


 魔法銃の攻撃は見事に命中したがオークにダメージはなく命中しただけ。光輝はオークの攻撃が来る前にスクロールを使い素早い動きで翻弄して水の魔力を二匹のオークに叩き込み続けた。


「一体何を……」

 

 しばらくすると光輝の加えていたスクロールは効力を失い光輝は攻撃の手を止めた。

「ウォォォォ!!」


 好機と思ったオークたちは野太い声と共に光輝に襲いかかろうとした。

「光輝さん!」


 怪我が治ったカイルが光輝の元へ急いで駆けつけようとした瞬間「パチ パチ……ジリ ジリ」といった音ともに二匹のオークは倒れていた。

 (上手くいった……!)


 光輝の魔法銃は二丁ある。光輝は一方の魔法銃には水を、もう一方には雷のコアをはめ込んでいた。オーク動くのと同時にもう一方の魔法銃を抜き、ずぶ濡れになったオークの足元へと雷の魔力をぶち込んだ。


 (それにしても臭いな……)


 感電した二匹のオークは体が焼けており、異様な匂いを発していた。光輝はその光景に気分が悪くなりながらもマガジンを再び魔法銃に込め脳天を撃ち抜いた。

 

 

  

 

 

 


 

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