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006 学校支配下の決め手はズボンおろしの刑!

小学校へ通う桜花は、着々と生徒達を支配下に置いていく。

それも喧嘩ではなく、かけっこで、またある時は相撲で、縄跳びや鉄棒等、子供らしい対決で無双して順調に配下を増やす。

そして、わずか1週間で4年生までを支配下に置いたようだ。流石我が娘だ!

だが、5・6年生は狡猾だ。桜花に知識のないゲーム機やカードゲーム勝負を挑んできたのだ。

しかし、我が娘の頭のキレは図抜けている、最早世界一と言っていいだろう。

日にちを指定して、有象無象すべて纏めて勝負を受け入れた後・・・


「先生、これが学校にゲーム機やカードゲームを持ち込んでいる生徒のリストです。この日に必ず持ち込みますので没収をお願いします」一網打尽だった。これで桜花の不戦勝だ。


中にはエロ本を見せる攻撃(意味不明)をしてきた阿呆も居たらしいが、桜花の取り巻き女子の通報で親を呼び出されて撃沈した。

当然ながらその親元には、アーレルと共に乗り込んで「不潔なものをうちの天使に見せるな!」と脅しておいた。最終的にその生徒のお小遣いは0円に。欲しいものは親との交渉が必須となった。

攻撃に窮した5・6年生は、なんと桜花の配下、低学年女子に対して無差別でスカートめくりをする暴挙に出たのだ。お前にこのテロを防げるのか!と。

これに怒れる桜花は「他人のパンチラ修行を邪魔するとは!許さん!」・・斜め上の怒り方をしていた。

そして行われたのが、被害者女子軍団を結成してからの・・犯人達へのズボンおろしの刑だった。

廊下で突然「執行!」の掛け声とともに、スカートめくり犯のズボンと下着がずり降ろされ、露わになったあそこを十数人の女子軍団に注視された挙げ句に「くっさ!」「ちっさ!」「きっも!」と怒涛の一言を食らうのだ。

この恐怖の報復で5・6年生男子は萎縮。桜花の地位は盤石なものになった。ただ・・担任の仁科女史は俺等呼び出しで激おこだったがな。まあ俺等は娘の狡猾さを称えるだけだ。


そして・・小学校の支配完了。この間、約1ヶ月程でなし得た偉業だ。しかも、この頃には桜花に側近が3名出来ていた。

【知将】早川ゆい(小学5年生)。【情報屋】佐倉彩花(小学3年生)。【女子力師匠】山本幸子(小学1年生)の3名だ。いずれも身寄りがなく施設の子らしい。

あのズボンおろしは早川ゆいの助言だ。SNSにあそこの画像をアップする計画だけは俺達が説得して回避した。

犯人の情報収集は佐倉彩花。山本幸子はスカートめくりの被害者らしい。どうやら幸子ちゃんにお礼として女の子の話し方、仕草を教えてもらっているらしい。

女の子の可愛い仕草!?・・男か!?好きな男が出来たのか!?俺等二人で殺気立ったが・・・

「世界へ溶け込むためには擬態は大事」だそうだ。でもな・・桜花はそのままでいいんだぞ!

あとは、男の配下が居ないので桜花に聞いたら「男共は目つきが気持ち悪い。男はじじいと親父だけでいい」だってさ。

その夜はアーレルと二人で密かに祝杯をあげたぜ・・・ん?俺等配下なの?


そんな些細なことはあったが、その後二人は順調にこの世界にも慣れ、桜花は2年生になった。

だが、厄介事は気を抜いた時にやってくるのだ。

「じじい!ただいま戻りました!今日のおやつは何でしょうか?楽しみです!」

側近三人衆のお陰で桜花の言葉遣いがすっかり整ってきている・・だけど、俺とアーレルの呼び名は変わらない。まあいいけどな。

「そういえば、校舎内で昆虫を捕まえたんですが・・ゆいもあややもさちも見たことがないらしいの?じじいは知ってるかな?」

「うん?最近はペットが逃げたり外来種なんかも居るらしいしな、出してみろ。研究所への報告がてら一緒に送って調べてもらおう」

道場に行き、その昆虫を出してもらったのだけど・・おいおい、これ昆虫なのか?

桜花が道場に転がした昆虫は、5mサイズの蜘蛛と、2mサイズのムカデだった。すごいな、世界にはこんな昆虫も居るんだな。

「こんなの何処にいたんだ?」

「蜘蛛は体育館裏で巣を作ってた。ムカデはプールで日向ぼっこしていたよ」

まあ、世界の昆虫は研究所に渡せば対策するだろう。だが、その前に疑問に思ったことを聞いてみた。


「・・・ところで、桜花はこれを何処に隠していたんだ?俺の目の錯覚でないなら、スカートの中から出てきたように見えたけど?」

「これはアイテムボックス。元々私は時空操作が得意だから既に習得済みなの。スカートの中から出すのは『この方が魅惑の女性に見える!男もウハウハよ!』ってさちが言ってた。男は要らんけど、カッコよかったので」

さ〜ち〜こ〜ちゃ〜ん!うちの天使に何教えてるんじゃ!後でお説教してあげようね〜!

あ〜、言ってなかったけど、側近三人衆は桜花と【プリンセス探偵団】として活動してるんだ。まあ探偵と言うよりは・・10割傭兵団だな。

だってさ、あいつら俺の道場に入り浸って、僅か1年でメキメキと実力を付けているんだ。ゆいなんてチャクラを7門中、2門も開放できるんだぜ・・ちなみにじじいは3門だ!

アーレルとあややは1門。さちに至っては7門すべて!ひび割れ程度にほんの少しだが開放している。


「あとね!川にUMAが居たの!見て見て!」

なんて軽いノリで桜花がスカートから取り出したのが・・・なんじゃあ!20mサイズの蛇!?しかも3つ首だぜ!

「おいおい、川って荒神川のことだよな?うちの近所の!」「そう」


「我らプリンセス探偵団が、激闘の末に退治したのでーす!」

桜花が楽しそうなのは嬉しいが、流石にこれはオカシイだろ!嫌な予感がする。最高神が言ってた事がついに来たか!?

・・・早急に研究所に連絡をしないと!

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