009 プリンセス探偵団結成!(山本幸子勧誘)
その日の放課後、じじいと親父を呼び出されてめっちゃ怒られた・・・先生の前フリに答えただけなのに!
その時に聞いたのだが、あややの両親は無謀な修行の際に既に事故で亡くなっている。
本人にも知らされているが、あややは事実を拒否している。
・・・どうりでオーラの汚泥が晴れないわけだ。でも、それなら話が早い。
その日の夕方、修行に来ているあややを自来也で拘束。その頭に手を乗せて。
第7のチャクラで、宇宙のエネルギーの確保、自身の力に変えていく。
第6のチャクラで、その神眼の瞳で、あややの心の修復箇所の把握。
第5のチャクラで、あややとの精神的繋がりでコミュニケーションを取り、私に対する不安を和らげ、受け入れやすくする。
第4のチャクラで、第5と併用して、あややの心を包み込み優しく整え、両親という妄想を打倒する。
第3のチャクラで、あややの心に真実を知る探究心を与える。
第2のチャクラで、あややの生命力を活性化。私の創造力と融合して自来也との絆を結ぶ。
第1のチャクラで、あややの心を堅固な要塞化、忍びの心得を作り安定させる。虚言に惑わされない程の濃密な調査、真実を知る飽くなき探究心を!
無意識なレベルの私の心を縛るものがある・・・それは両親だ。
死んだなんて嘘だ!だって片時も離れることなく執着されているから。
「あれは敵の間者だよ彩花。利を得たら殺せ」
「それがあなたの為、忍びに心は不要なの」
そうだ、忍びに心は不要なのだ。自来也を得たら桜花のそばを離れよう
「あれは敵の間者だよ彩花。利を得たら殺せ」
「それがあなたの為、忍びに心は不要なの」
そして・・忍びの頂きに立つために、桜花を殺すのだ!
「あれは敵の間者だよ彩花。利を得たら殺せ・・ぐは!?」
「それがあなたの・・がは!?」
「「ぐあーー!」」「・・・え!?」
「この娘は私のものだ。お前たちはとっとと地獄にいけ!」
頭の中で常に私を拘束して諫言する、私の両親を容易く打倒したのは桜花ちゃんだった!
今、私の虚ろで定まらなかった心に、桜花という楔が打ち込まれたのだった。
私【佐倉彩花(小学3年生)】は、いままで漫画やラノベを見て、忍びについて勉強しても「主を得る」意味が分からなかった。
でも、突然心に何かが突き刺さった。これだ!これだよーー!!!
忍びの私に・・私はついに終生の主を得た!これがそうなのだ!
桜花ちゃんの自来也をもらって、ある程度情報を得たら別の小学校に転校って思ってた。
利を得るために姑息に生きるモノが忍び、なんて思っていた自分が恥ずかしい。
正直に言えば、くそ両親に変わる新しい心の拠り所、これが依存ってのは分かってるの。
でも、依存する程の主でなければ、主のために働き、陰に潜み敵を滅するなんて出来ない。
それこそが私の理想である忍びなのだ!
「今日からお前は風魔あややと命名する!終生私に使えるのだ!」
「ははっ!風魔あややは常に御屋形様と共に!」
「「ぶふ!?・・あははは!」」
あややの治療時に共有した情報をノリで言ったら、食いついてきた。
でも「風魔」なんて呼び名、二度と使う機会ない。私の忍びは、佐倉彩花ただ一人だ。
ちょろいあややだったが、山本幸子は更にちょろかった。
気に入ったのはその強靭な精神力だ。
彼女の両親は妹を可愛がる余り、姉の幸子は要らない子になった。
虐待を受けながらも、幼い幸子は品行方正に、正義を胸に抱き生活を送っていた。
ご近所さんからは「偉人だった前世の記憶があるのでは?」と思うほどだったそう。
だが、親の方は品行方正な姉が疎ましくなり・・幸子を殺そうとしたのだ。
しかし、連れて来られた崖から海に放り込まれると感じた幸子は自身の正義を執行!
父親の股間に右ストレートを決め、うずくまる父親を崖下に蹴落としたのだ。
逆上して襲いかかる母親には飛び蹴りを食らわして、背負われた妹共々、崖下に叩き落とした。
つまりは家族全員を殺害したのだ。
ゴミクズな両親が「姉消失記念動画」として撮影していたことで、正当防衛として罪には問われなかった。
だが、幸子はこの殺人を【正義】として肯定した。他者を不幸に陥れるものには手加減など不要だと認識したのだ。
もし、このまま育っていたら陰に潜む「正義執行者」という名の殺人鬼になっていただろう。
だが、その前に桜花が現れた。親に捨てられた影響で、今の幸子は正義への依存度が高く、正義への渇望が人一倍強い。そこを攻めたのだ。
「山本幸子、私の【正義執行の組織】に参加しないか?」
「正義!?・・それ、私でいいの?私は何も出来ないよ」
「なら鍛えればいい。さちしかいない、君ならすべての目的を完遂出来ると信じている」
「正義の・・執行・・ふふふ、いいわね!最高ね!正義執行、それに参加します!」
くくく、ちょろかったぞ。
なお、さちのオーラは母ちゃんと同じ綺麗な色だったので介入する必要はなかった。
さちは母ちゃんのように将来の聖女として育てようと思う。
「それだけじゃないよ。うちのじじいが【氣】を使った美の探求をしているんだ」
「・・・美?」
「正義を執行するためには、自身が完璧にならないと。ゆいとあややも既に仲間だ。さちも一緒に・・ね!」
「正義執行のためなら・・うん!楽しみ!」
元々、さちは親に振り向いてもらうために完璧超人を目指していて、女性らしさとしての美も人一倍研究していたので食い付いてくれた。
変に目立たないために、私達もその辺りをさちに教えてもらうつもりでいる。
くくく、ついにプリンセス探偵団(母ちゃん命名)が結成した!
さあ、世界の探求開始だ!・・・まずは、この日皇国を我が支配下にするべく活動を開始しよう!




