ブレイキングダウンJS
ブレイキングダウンJS
ジョー「俺がブレイキングダウンのスピンオフ企画の司会?」
ジョー「受けてやってもいい。でもな聞けマネージャー。俺はアーチストなんだぞ?アーチスト。スィングアーソングライターで、アーチスト。司会業が天才的だからってそれを忘れるなよ」
ジョー「さて、ブレイキングダウンJS……か。今日がオーディション。どんな悪い奴が来るのかな。受験者は入場!」
効果音:ピョコピョコ可愛い足音
ジョー「は?え?ランドセル背負ってる……なんだコイツら……」
はいじ&油淋鶏&かぷちーの「ほんじつは、よろしくおねがいします!」
ジョー「子ども!?ブレイキングダウンJSって女子小学生か!」
油淋鶏「おっさん知らずに仕事受けたの?」
ジョー「おっさんって……」
油淋鶏「三流歌手の司会者だし仕方ないか」
ジョー「誰が三流歌手だよ!まあいい。お前自己紹介しろ」
油淋鶏「油淋鶏。またの名を漆黒の油淋鶏」
ジョー「漆黒って……あ、持ってるランドセルが黒だからか」
油淋鶏「黒だからって文句あるか?私のランドセルの色を馬鹿にして生きてた奴は居ない。全員このランドセルでボコボコにしてやった」
油淋鶏「うちのクラスの男子は私のデコピンで皆泣いて帰ってった」
ジョー「おー、可愛いレベルの喧嘩自慢だな。喧嘩での得意技は?」
油淋鶏「技名はメビウストルネード。この全教科の教科書を入れたランドセルでドーンだ」
ジョー「ランドセル大事にしろよ〜じゃあ次」
かぷちーの「はい!田中小学校から来ましたかぷちーのです!貴校に入学したい理由はえーと……えっーと」
ジョー「私立のお受験の子間違えて混ざってない!?」
かぷちーの「えーと……えーと……」
ジョー「いや、君ここブレイキングダウンJSのオーディションだよ!」
かぷちーの「えっ……わたし……間違えちゃったの?……私ダメな子……お母さんに怒られる……ふぇええええん」
油淋鶏「わー、おっさん女の子泣かせたー」
ジョー「あー!泣かないで!あー、ここだよ!ここは中学受験の会場だよ!?」
かぷちーの「え?じゃあ私間違ってない?」
ジョー「う……うん」
かぷちーの「よかった!」
ジョー「苦しい純粋さとアホさ……でも後でこの子はまた泣くんだろうな……くっ。切り替え切り替え!次の人自己紹介」
はいじ「おっす!オラはいじ!ひやー、強え奴と戦えると思うとオラワクワクすっぞ」
ジョー「コイツは一段とキャラ濃いなぁ。喧嘩での得意技は?」
はいじ「虫玉っつーんだけどよ、この壺の中にみんなから分けて貰った毒虫をいっぱい詰めて、全部思いっきり相手にぶつけるって必殺技だ」
ジョー「それ中国の呪いだろ!?元気玉みたいなノリで言うなよ!」
はいじ「他にもいっぺぇあるぞ。虫仙人のじいちゃんに鍛えてもらったからな」
ジョー「虫仙人?」
はいじ「公園を根城にしてる白髪のじいちゃんだ」
ジョー「そいつ虫に詳しいホームレスだろ!?」
はいじ「うるせぇなおめえ。ぶっ殺すぞ」
ジョー「口悪ぃ!?孫悟空はそんな事言わないからな」
かぷちーの「あの……孫悟空ってなんですか?」
ジョー「え?あ?かぷちゃん、こいつのキャラ分かってなかった?」
かぷちーの「はい!やっぱりエリート中学では知らなきゃいけない事が沢山あるんですね」
ジョー「こんな事は知らなくていいんだよ!」
はいじ「かぷちーの、おめぇうるせぇな。ぶっ殺すぞ」
かぷちーの「怖い!」
油淋鶏「おいはいじ。シャバのモンには手ぇ出すなよ」
はいじ「あ?なんだてめぇ喧嘩売ってんのか?上等だ」
ジョー「ちゃんとブレイキングダウンっぽくなってきたよ」
はいじ「てかメビウストルネードってなんだよ。だせぇ名前だな」
油淋鶏「なんだとオラ!」
ジョー「おお、じゃあ、そこ対戦決定で」
はいじ「やってやんよ!」
ジョー「はじめてブレイキングダウンっぽい事言えた!」
かぷちーの「あの……私は?」
ジョー「あー、んー、なんて言えばいいかな。まあいいや。不合格で」
ジョー「さて、オーディションを終え、戦いの火蓋は切って落とされた。勝つのは漆黒ランドセルネキか、虫悟空ネキか」
油淋鶏「初手から全開で行くぜ。メビウストルネード!!!」
ジョー「おっと!メビウストルネードが炸裂。およそ4キロのランドセルを油淋鶏は8の字に振り回す!」
油淋鶏「この技は攻撃と共に相手を自分に寄せ付けない攻守一体の必殺技だ!」
はいじ「そんな技、オラの虫には聞かねぇぞ。喰らえカマキリ爆弾!」
ジョー「ただただはいじがカマキリを油淋鶏目掛けてぶん投げたー!」
油淋鶏「こんなの怖くねぇよ」
ジョー「油淋鶏がランドセルでカマキリを弾いた!カマキリ災難!そして後でランドセル洗えよ!!!」
はいじ「クソ……カマキリ爆弾が効かないなんて」
油淋鶏「こっちの攻撃だ!」
はいじ「痛っ、痛っ!ランドセルで殴られるのめちゃくちゃ痛い!角!痛い!」
油淋鶏「さっさと降参しな?」
はいじ「こうなったら、必殺技だ。虫玉を……」
油淋鶏「そうすると思ってあんたがトイレに行ってるスキに壺の中に殺虫剤を掛けておいたのさ」
はいじ「中の虫が全部死んでる……」
油淋鶏「これで終わりだ!メビウストルネード!」
はいじ「これは使いたくなかったんだけどね」
ジョー&油淋鶏「なに?」
はいじ「かーめー」
ジョー「まさか……かめはめ波か?いやでもそんなファンタジーな技……」
はいじ「むーしー」
油淋鶏「え?なんて」
はいじ「はー!!!!」
ジョー「はいじがカメムシを大量に油淋鶏にぶん投げたー!?」
油淋鶏「カメムシ!?私カメムシだけはダメなの!降参!降参する!」
効果音:カンカンカン
ジョー「勝者はいじ!」
はいじ「やっほー!いえーい!」
ジョー「ブレイキングダウンJS勝利おめでとうございます。お気持ちを」
はいじ「うるせぇなおめぇぶっ殺すぞ」
ジョー「悟空はそんな事言わない」
ジョー「あー、意外と盛り上がったなぁ。撮影後にはいじがリングにぶちまけた虫を後片付けをする以外は……」
かぷちーの「お母さんンンン(泣)。お受験落ちちゃったぁぁぁぁあ(泣)」