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ソル・スヌーニグル  作者: Momoカントリー
1章
5/12

plan

――カイースとの密談から数時間後――

「おはよう!ソル!」

「おはようキル」

キルがあまり気負っていなくてよかった。

すべての人が敵であると疑うのはかなりストレスがかかるはずだ。

これをカイースはどれほど長い間経験していたのだろうか。

「やあ副団長」

「おはようございますソル殿、どうやら良い服を選んで貰ったようですね」

「そうだろ、キルのセンスはいいと思う」

俺も一応服を選んで見たりはしたのだがキルに猛反対されてしまった。

俺的には気に入っていたのだがな...

「おはようソル」

「ああおはようカイース」

昨日とは違ってカイースがここにはいる。そしてここからは……

――――――――――――――――――――――――――――

「まず昼に僕とソル、副団長の3人になってすべてを話す」

突然副団長に話すのか?俺は驚きを隠すことなく伝える。

「カランやフォルからではダメなのか?」

「そうよ、副団長と戦うかも知れないのであればその方が良くない?」

「そうしたくはないかな、人数を集めるとほかの連中(やつら)も合流されかねないからね」

それは確実に副団長を潰すためだという意思を感じる。

そして先に聞いているが最終的には副団長の有無によって計画は変化する。

だからこそ計画の変更も視野に入れれる明日なのだろう。

「それで俺たちはどうすれば良い?」

「とりあえず訓練したいとか言えばいいよ、明日はフォルは事務隊で情報収集、カランは番兵をやるからいない」

「そうなるとソルは武器がないよね?ソルはどんな武器なら扱えるの?」

「俺は刀か両手剣しか武器は思い付かない、ただ記憶がないから使えるかわからん」

武器と聞いて思い付いた二つだ。記憶はなくとも使えるだろうか?

――――――――――――――――――――――――――――

「副団長とカイースに頼みがある、俺は騎士団に入ったからには武器を扱うと思う、

しかし記憶がないからどんな武器なら扱えるのかわからん、そこで手合わせをして貰いたい」

作戦は俺が二人に手合わせを頼み、まず俺の実力と適正武器を見極める。

その後に昨日の出来事を二人に対して話す。

そしてカイースは俺に対して攻撃をする。

もし、副団長があいつらの仲間であるなら、カイースと共に潰すだろう。

ただ違うなら、カイースに攻撃を仕掛けるだろう。

一応手加減はしてくれるらしいが、そもそも武器が使えない可能性すらあるからな。

「ああ、もちろんいいよ、ただ僕に勝てるかな?」

「我輩もこの老体を動かすにはいい機械でしょう」

よし、乗ってきた。ひとまずはいい調子だ。

「ただ武器の方だがいいものがあるのか?」

「それなら安心して!騎士団は武器庫もあって、結構武器はあるのよ!」

「そうなのかキル、それじゃあ朝食を食べたら手合わせとしよう」

――――――――――――――――――――――――――――

俺らは朝食を取った後、門の外の訓練場へと向かった。

キルは倉庫のようなものから武器を取ってきて、俺の前に並べる。

「この中から好きなの選んで!」

そうして俺は一番大きい剣を選ぶ。

そこそこの重みがあって手に馴染む。これならいけそうかも。

「最初は僕と試合としよう、とは言っても僕は反撃はしない、

レイデンは使うけどとりあえず思うように武器を使ってみな」

「そうさせて貰おう」

俺はそういって構えをとる。

剣を右手で持ち、刃の中間辺りに左手を添える。

(抜刀の形?ソルはやはり刀の方が適正なのか?)

「それでは我輩が合図をしましょう」

副団長が二人の間に立つ。そしてしばらくして、

「始めッ!」

合図と同時に俺は右斜め上目掛けて切りかかる。

距離が離れたまま……あれ?これでいける気がしたんだけど?

「何してるんだい?ふざけてるなら蹴り倒すよ?」

カイースがらしくないことを言う。

「すまん、もう一度合図を貰っても言いか?」

「……良いですよ」

いや、本当になんでだ?まあ考えても仕方ない。

そして副団長は同じように間に立ち、先程と同じように合図をした。

「始めッ!」

合図と同時に俺は地面を蹴って距離を詰めた。

カイースの目の前まで来て切り上げる。

しかしカイースは半身ずらして攻撃を躱す。

(速いな、両手剣を抜刀の形で振り上げるのもだけど、気づいたら目の前まで)

そして俺は距離を取る。仮に一撃与えるのであれば、一度で複数回攻撃をすればいい。

見切られても対応できないほどならいけるだろう。そして俺は構えを変える。

左足を先行させ右側に剣を持ち、両手で柄を握り前傾姿勢になる、そして距離を詰める。

(左か?いやこれは…)

カイースの右から剣で横に切りかかる。

ただ先程で分かったが、カイースは見切れても速くはない。

最低限の動きで躱すだけだ。だから横に降れば…カイースは目論み通り上に行く。

すかさずそこに振り上げようとした時、

「そこまで、ソル殿はかなりお強いようですね」

副団長が前に現れ、片手剣のようなもので剣の起動を斜めに変える。

カイースはその場に着地し笑顔を向けた。

「さすがだねソル、かなり動きはいいね」

カイースは着地をすると同時に服の埃を払いながらそんなことを言う。

「そうですね、我輩が考えるにソル殿の構えは刀か片手剣ほどの軽量武器のもの、

そちらも試してもらいたいですね」

二人は俺に対して賛辞を送った。

俺も思うがかなり動けたほうだ。手加減されていたが、カイースとはいい勝負が出来た。

ただ止めに入られたとき、あの時の副団長の動きは見えなかった。

さすがに副団長を相手にしたときはヤバいかもしれんな。

「ソルさすがだね!抜刀の構えなんて古流の剣術だからやっぱりソルは古い人なのかもね」

キルがそんなことを言う。古い人ってなんだ、いじめか?やはり俺は昔の人なのか。

まあ薄々感じていたが、こう面と向かって言われると再確認させられる。

「それでは我輩とも手合わせして貰いましょうか」

そういうとキルは離れて遠くから見守っている。

「それじゃ僕が合図をするよ」

俺は先ほどと同じように構えるが刀をもっている。

さっきよりも軽いが速くは動けそうだ。しかし副団長は構えをしていない?

正しくは片手剣を左手で持ち体の前、そして地面に向けて立っている。

これが構えか?もう少し重心を下げるものだと思うが?

「始めッ!」

刀だから軽く先ほどよりも速く動くことができる。

そして副団長の右側に入り込む。こちらなら剣が届かないだろう。

最高速度で首を目掛けて斬り上げた時、そこには副団長がいなかった。

「やはり殺意が高いですね、もう少し老体をいたわって貰いたいものです」

副団長はどこか、理解できたのは話が終わった後だった。背後にいた。

「どういうことだ?先ほどまでそこにいただろ?」

俺は疑問を口にする。そして返答はシンプルだった、

「上に行きました、貴方ならどうであれ突進してくると踏んだので、開始と同時に飛び上がり前宙しました」

つまり剣を降ろうとしたとき、副団長は視界の外まで飛び上がり後ろをとったのだろう。

だから重心を軽くもっていたのか、と納得してしまった。

「もう少し駆け引きをする方がいいようだね」

「カイースの後に駆け引きなんてできるか」

そう俺はカイースに対して悪態をつく。

「興が削がれてしまいました、少し休憩としましょう」

副団長は剣を鞘に収めた。タイミングは今だろう、そう思い俺は二人に話をする。

「二人に話がある、昨日の行方不明事件に遭遇した」

副団長の反応を見ると目を見開き驚いたようにこちらを見る。これはどうだ?

「それは本当ですかソル殿?」

「ああ、俺が便所に行くときだったからキルはその場にいなかったが間違いない、

黒いローブのようなものを纏っていて女性に対して黒い霧のようなもので攻撃した、

かと思ったらそのまま女性は消えていた」

ひとまずこの事実を俺だけが知っているようにして、俺に意識を向けさせる。

続けて俺は二人に質問をする。

「何かしら心当たりはないか?」

副団長の回答を待つ、ここで副団長はどうでる?

エイナガン(隔絶せよ)

そう副団長はとなるとガラスのような半透明なカーテンのようなもので3人を囲う

「ソル!カイース!」

外からは突然3人が消えたように見えた。

消えてしまったのならこちらから手出しができない。

失念していた、副団長いやフィクサスがレイデンを使える可能性があることを。

フィクサス...175cmの初老男性、白髪オールバックで髭は顎に少しある感じで中肉中背といった感じ、コーヒーが好きそう

作者参考資料より

♢いつもはNolaで書いているので少しルビの打ち方が異なっていて変な感じでした(書いていないとわかんないよね)もうそろそろ学校の方が始まります、嫌です。

とりあえず学校が始まる辺りからスパンを3日にしたいですそれまでは毎日書こうかな?

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