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第39話 激甘の駆け引き(キャンディ・ギャンブル)

キャンディ・ギャンブル

分類 転生魔術

コスト お菓子

属性 物


賭け事や挑戦的な行動に対して使う魔法。

問題事の難度を劇的に下げてくれる。

体育を希望した生徒達はグラウンドへ、

家庭科を希望した生徒は家庭科室へと

それぞれの試験会場に向かう。


グラウンドでは既に生徒が整列を終えて、

ルール説明を聞き終えた後で、9人以上の

希望者が出たクラスではスタメンの発表があった


「うちは確か優大が推薦狙いだよな」

「まあね、でもガチでやって嫌な空気にしても

アレだし。気楽に行こうぜ」

「恨むなよ〜」


投手には鳴上、捕手には優大が入った。

「構えろ!初回は絶対で無失点で抑えるぞ!」

「おっしゃあ!」


審判の先生がプレイを宣言する。

すると早速ベンチの冥斗がダンス・ドールを展開する、プロ野球の応援団の偶像が2組に熱烈なエールを送りだした。


「おおー!なんかやる気湧くなあ!

よしっ、テレビの中のプロ選手を真似て…!」

技術投影(コピー・センス)を使い、

変化球で大きくプレッシャーをかける。


1組の生徒は手も足も出ずそのまま回が終了した。

先生がメモを終えると2組の攻撃が始まる。


「1番、ピッチャー鳴上!」

1組の守備は如何に、と思いボールを見たが

それほど厳しいものではない。これなら問題ないだろうと思っていたが


11球目はファール。どうにも打てない。

少し焦った晴樹だが最後のボールを打って

内野安打にできた。しかし、それもファーストの

落球エラーでの出塁だ。


「15球の内11球がファールになった…

なのにファーストは落球エラー…

まさか…!」


既に1組の十中だった。

2番の大翔は追い込んだ後コピー・センスで

ゴーストフォークを投影。空振り三振し、

3番の冥斗は牽制を5回も挟んでセカンドゴロに打ち取った。


「…まずい、拓哉の体力が削がれていく。

優大頼むぜ…!」

「…とりま、やるだけやるわ」

しかし、カウントノーストライク、スリーボールから一気に追い込まれた。


しかし次の1球もう一度コピー・センスを

使ってきたピッチャーに対して優大は

ここぞとばかりにエンター・ディベロップで対抗する、が…


「ストライク!バッターアウト!」

「(マジか…!?いずれにせよ

 打てない未来しか出てないとは…!)」

1組の逆襲が始まる。


2回の攻撃、1組は2アウトからフォアボールを取ると、先制のツーランホームランを打つ。

疲労が招いた末路だった。

その後も満塁のピンチに追い込まれるも

優大が起点を効かせる。


「優大…どうする…!俺もう限界だぜ…」

「大丈夫だ。ところで次の一球だが…」

「…え!?そんなことすんの?

リスクヤバくない?」

「一か八かやってみたい

それに…僕らはまだ作戦という作戦を

見せてないじゃないか」

「…それもそうだな!よし、やるか」

この隙に拓哉がポケットから何かを口に入れた。


拓哉と優大がお互いにプリファール。

ならばこちらも1組のバッターも備えている。


「2組の連中が何を思ったが知らないが

ここで打ち崩…す…?」

全力のストレートはキャッチャーのグラブを

掠めて思いっきりあらぬ方向へ飛んだ。


「はっ…行けっ!追加点のチャンスだ!」

「来た…!ここで影写の(ラッセン・)見計らい(アセンブル)!」


影をボールが飛んだ方向に写すと

実体が映えて好送球でバックホーム。

瞬間ギリギリに思えたが、あまりの速球に

余裕で間に合うと、挟み撃ちでそのままアウトにした。


「ば、バカな!いくら野球部でも

そんなイチローのレーザーみたいな送球が

高校生の肩でできるはずがない…!」

「できるんだよ…

激甘の(キャンディ・)駆け引き(ギャンブル)ならな」


ある意味、バックホームへの得点阻止は

一つの賭け事だ。点を取れるか、取られるか…

野球のギャンブル性はこの勝敗に対するギリギリの乖離性で賄われていると言っても過言ではない。


2点差で収めるられるか、3点差付けられて絶望するかとなると話は変わってくる。それらを甘くできる魔法がキャンディ・ギャンブルだ。

要は"安牌を取った"ことになるが。


流れを引き寄せた2組。

その裏には3点を取って逆転し、

そのままモチベを上げた拓哉が3タテした。


「ゲームセット!

3-2で2組の勝利だ、よく頑張ったな。

それでは礼!」

「「「ありがとうございましたー」」」


ゲーム終了後はお互いを労う1組と2組。

魔術を駆使した勝負のあとは高校生っぽく

ダル絡みしていた。


時に、1組のキャプテンがこんなことを言う

今年は"ウチが集結場所なんだ"と


「なんのこと?」

「この学校に限らずなんだけど

日本全域で見られる(異形の七不思議)ってやつ」

「なにそれ?」

「夜、学校荒らしに来たやつや

忘れ物を取り帰りに来たやつを容赦なく

襲いかかるヤベー何かがいるらしい」

「やばw怖すぎんだろ」

「だろ?でも一度に全部現れることはなくて

期間限定で留まるらしいのよ」

「そしてそれが今年うちの校舎に集まる…と」


また一つ、事件の香りがしてきたようだ。

閲覧いただきありがとうございます!

ちょっと40話を出したらほんの少しだけ日をあけますね

まー長くても3日!それまでお待ちいただけたら嬉しいっす

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