第31話 聖天よりの招来(リライズ・アビス・ヘブンズファミリア)
リライズ・アビス・ヘブンズファミリア
分類 召喚魔術
コスト リライズ・アビスの一定量の経験と
"王類"を召喚できる素質。
また、運動部の練習を7時間以上やりきる体力
属性 光
(ヘルズ)は主に地獄や冥界の住人を
(ヘブンズ)は天界や仙界の住人を召喚できる。
その他にも種類は存在する
まずはリライズ・アビスから。
突如として現れた"王類"と呼ばれる召喚獣。
野上と契約したアスモデウス。そして牡牛と契約したテュポーンが暴走族の前に立ちはだかる。
ほぼ同時に一貴の応対から外れた精鋭達が
前線の手助けをしようとゲート前に辿り着いた。
「頭!駄目です!ここは逃げましょう!
幸いにもマシンはほぼ無事…」
「忘れるな、お前らも学校で勉強して就職したなら
わかる筈だ。これは本土決戦!それと変わらない」
「玉砕してくれとでもいいてえのか!?
俺は嫌だ!こんな所で死にたくねえ!」
一人逃げ出すと次々に逃げ出していく。
「おいおい、逃げられる筈がなかろうに」
テュポーンが動くと逃げ惑う下っ端を複数に分裂する鋭いレーザーで撃ち落とす。
「ごはっ…!?」「うううっ!」「あああっ!」
ドシャっ、ガシャリッ!音を立てて次々に
ドライバーの瀕死と共にマシンビーストは
撃ち落とされた。
「…救えねえ奴らだ…
敵前逃亡はともかく撃ち落とされるとは…」
「言っておくがお前も攻撃対象だ。
だが投降すれば乱暴にはしない。選んでくれ」
逃げ出した兵士が多すぎた故に形成逆転を
許してしまった。今はもう逃げ場もなく囲まれている。
だが精鋭達の目はそれでも冷たく、
それで持って鋭いままだった。
次々にプリファールを詠唱すると各自、
エレメントアーツを展開し、徹底抗戦を掲げた。
「悪いが俺達には俺達なりのやり方がある。
邪魔だてするなら戦争だろうよ」
「…!貴様、戦場を知らない分際で…!」
「ヘヘヘッ!テメェらこそ知らねえだろ!
本物の戦場…血と悲鳴がやがて地平まで覆う
あの状況!知る筈がねえよなあ…」
なぜ暴走族の精鋭がそんな事を高らかに語れるのか、野上も警察隊も理解不能だったが戸惑うことはなかった。ただ純粋に拉致集団の暴挙を鎮めることに集中すれば、今はそれで良い。
「退路切り開くぞ、
(リライズ・アビス)だけは使えるようにしとけ」
リーダー格の男が伝えると一同こくりと頷く。
ガトリングやアサルトライフル、多弾バズーカが一斉に火を吹き始めた。後退しながら前の攻撃に
注意を払い囲いに穴を開ける。
しかしアスモデウスの一撃で全員バラバラに
離散させる。これを好機と見ると全員がタイミングを
合わせて(リライズ・アビス)を使う。
マンモス、サーベルタイガー、メガロドン、
パキケファロサウルス、大入道といった
巨大かつ獰猛な召喚獣が牙を剥く!
「(タイラント・マーチ)!」
マンモスが目を赤く光らせ猛進する。
玉座から立ち上がったアスモデウスは構えて
力比べに持ち込んだ。
「久しぶりに暴れるぜサーベルタイガー!
(ライトニング・ダッシュファイト)!」
足場となる雷雲を敷くと次々に飛び回り突進、
噛みつき攻撃を繰り返し周囲の警察隊に猛攻撃を仕掛ける。
「大入道!光る竜の動きを止めろ!
(ラージ・インパース)!」
アスモデウスを援護しようと動き出した
テュポーンの行手を阻み、平手打ちや
猫騙し、とにかくその巨体を生かした妨害で
動きを封じていく。
メガロドンもパキケファロサウルスも
各々の武器で反撃する警察隊を打ち払っていく。
「なんて事だ…天変地異でも起きているのか!?」
「刑事!後続の部隊が
もうすぐ到著できるそうです!」
「くっ…今来られても焼け石に水…
それどころかの話じゃ済まなさそうだ
どうすればいいのか…!」
「…刑事…これは…我々の敗北です。
ですが、わたしは何としても筑前の身柄を
把握する必要があります」
「…そうだな…お前の言うとおり、
お前は先生で生徒を守る義務がある…!」
決意した牡牛は敵わないと見て総員撤退を告げる。後続にもUターンを伝えた。
「tiaraならかっ飛ばせば逃げ切れます
刑事、お急ぎください」
「野上…お前の車じゃ追いつかれる。
トレノじゃどう足掻いても無理があるぞ」
「任せてください、俺もコイツとは長い付き合い
ですので。後で署の方で落ち合いましょう」
警察が撤退を始めると精鋭達はすぐに追いかける。現場はマンモスとそのマスターを残して
一斉に追いかけた。
野上は一人残りアスモデウスと連携を取る。
上手投げでマンモスぶっ倒すもすぐに起き上がり今度はマスターである野上に突っ込む。
しかしそんな考えは甘く(ディア・キャリバー)
で思いっきりジャベリックスローの如く大剣槍で一差し。シンプルにも関わらず凄まじい威力の前に魔素は耐えきれずマンモスは消滅した。
「バカな、マンモスが…!
クッ…今呼び戻しても追いつかんか…!」
「これ以上はもうやめにしよう。
だが、俺には生徒を守る義務がある。
オフィスには入らせてもらうぞ」
「良いだろう…だが情報を荒そうものなら
その場で自爆する。良いな」
否定することもなく中に入った。
「助かったぞ!アスモデウス!
悪いが暫く見張りをしてくれ!」
アスモデウスは頷くと玉座にふんぞり帰った。
一方で一貴はその頃勝の情報がないか
パソコンを探ったり資料を漁っていた。
だがセキュリティは厳重で魔術を使っても
どうにもできそうにない。
しかし資料の中にはそれなりの情報が入っている。活動日誌の中には彼等のこれまでの行動が
書かれていた。
そしてその中には"ゲーム"についても書かれている。一貴はようやくここで諸悪の根端がなんなのか知ることができた。
「…そういうことか。
だから俺たちは狙われた…
しかもこのミッションはある意味勝つためを考えるなら何としてもクリアしたい内容になっている」
このゲームのせいで多くの人が傷つき、恐怖し
た。一貴の中で静かに怒りが湧き立つ。
しかし、今はどうしようもなくこの引くしかない。
だが勝の身に何があったのか、これで納得がついた。
やがて外の騒動がおさまった頃、
野上が探しにオフィスに上がってきた。
「筑前!無事か!」
「きたきた、やっほー!無事だぜー」
「なあにが(やっほー!)だ!このキチガイ!
…全く、本当に無事でいるとはな!帰るぞ!」
「はーい。しゃー、明日からまた休みだー!」
「あ、お前は明日から重要参考人として
取材が入るから暫く休めんぞ」
「げえっ」
しかし精鋭の男は諦めていない
これ見よがしに拳銃を引き抜いた。
閲覧いただきありがとうございます!
見た目はクラウン、名前はティアラ。
最高速度は300キロ!出した人は未だにいません。




