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第28話 開幕のまじない(カーテン・コール)

カーテン・コール

分類 強壮魔術

コスト 裁縫ができる程の手先の器用さや強壮魔術の経験

属性 光


魔素で作られた壁や防御膜などをカーテン状に剥がす魔法。

一般家庭の窓のサイズなら程よく経験を積めば剥がせる。


しかしミリ単位でギリギリ通用できなくさせることもできるので、近年では自宅をキューブ状に守る人も増加している。


一貴達が脱出を始める頃。

一組のメンバー達は修理工場へ向かっていった。

(アルティメット・ハイペリオン)は元々の運転が出来る騎乗物にオーラを被せて理想の物に情報を上書きできる強壮魔術である。


詰まるところ何かしら乗り物が必要なのだ。

以前出せたGT-Xのスペックはなんと60馬力。

本来のものとは程遠い劣化スペックとなっていた。


「何か条件みたいなのはあるんすか?」

「そうだな…追われる事を前提として

350〜400ccのバイクなら4台ほしいな」

「え、そんな強烈なやつが要るんですね

まあバスをだすわけですし無理もないか」


工場倉庫ガレージに付くと、そこにはとても綺麗に扱われているモンスター級のマシンが数台並んでいた。


「うお…かっけえ…」

「街中でこんなゴツいバイク見ないよねー」

「そもそもどうしてこんなすごいマシン作ってる

のが暴走族なんだろうね」

「奪ってんじゃないの?

…でも盗んだら普通に朝のニュース行きか」

見渡す限り綺麗に整われたステーション。

どこを見ても通路にゴミひとつ落ちていない。

とにかく暴走族の拠点というより大手企業の

地方工場のような、そんな意識の高さを感じる。


「電源は起動させなくて大丈夫です。

手押しで外にだしてください」

重たい車両に苦戦しながら出口を目指す。


「ここでいいんすか?」

「はい、大丈夫です。

では…まずコーティング解きからですね」

盗難対策にシャッターには魔素コーティングが

施されている。剥がそうとすると余計に層を厚くする厄介な精製魔術が施されていた。


「この手の類の物を解除するのは気が引けますけど

まあ、今は生徒の命がかかっていますからね」

開幕のまじない(カーテン・コール)を使う。

魔素のコーティングはうねうねと波を打つと

先生は端の部分を掴んでそのままどかした。


後は物質に一時的に穴を開ける

元素(プッシュ・)押し除け(マテリアル)を使うとドアノックで綺麗で歪な穴が空いた。


「さ、2×2で並べるよ真ん中に人が

三人分座れるスペースを開けてね」

「見つけたぞ!テメェら何しやがる!」

「バレたか!急げ!」

本拠地に潜んでいる暴走族に見つかった。


「3人とも準備は良いな!?

途中下車は不可だ!行くぞ!


我らの道を照らす光あれ

(アルティメット・ハイペリオン)!」

詠唱はギリギリで成功した。

衝撃波と共にその場の暴走族を薙ぎ払った。


「2組のメンバー達をこのまま乗せます!

連絡してください!」

「おっしゃ!俺3人のライン持ってら!」

しかし猛スピードで蛇行するマイクロバス。

上手く端末を操作できない。しかし冥斗は空からの探索だったのですぐに発見して追いついた。


「そのまま乗って良いんだよな!」

「大丈夫だ!ドア開けたから

しがみついてでも入ってくれ!」

残り2人。暴走族も各各々のバイクを引っ提げて

迫ってくる。


「待てゴラア!

盗み働きやがってタダじゃ返さねえぞ!」

「うお!?来てるぜ!それもめちゃ速だよ!」

5人のバイク隊が迫る!


「俺のDB-Jは750馬力!

テメェらを生かして帰さねえ地獄のマシンだ!」

「先生大丈夫なの!?」

「…仕方ありません。大丈夫じゃないので

皆さん嘔吐する覚悟でしがみついてください!」

1組の各それぞれが必死にしがみ付く。


大きく膨らんだ後クラッチを踏んでギアチェンジ。ブレーキを効かせると270度車体を傾かせて

思いっきりドリフトで突っ込んだ。


ギャァアアアッ!!!

「うわあああ!!!」「おおおおおっ!?」

生徒はビビり散らしたがそれは敵側も同様。


「おおおおお!!?こっち来んなあ!!!」

「ハンドル切れ!大きく旋回して囲い込め!」

大事故は回避したがマシンは痛む。


「野郎…!アレは次の遠征用のマシンじゃねえか!よくも俺たちのプライドを…!もうブチ切れた!

全員あいつらをぶっ殺せ!絶対に逃すな!」

「いや殺しちゃアウトだよ!

とにかくあのバスを解除するんだ!」


次第にオフィス付近まで来ると修太の姿が見えた。急ブレーキで停まると乗せてすぐに発進する。


「後は一貴だけ…!」

しかし追っ手が攻撃を始めてくる。

迫り来る火球、電撃、岩や鉄の塊、全てに殺意が籠っている。バスは辛くも傷を受けながら身を捩るように躱して進む。


「カズー!!いたら返事しろやあー!!」

「ダメだ、電話すら取ってくれねえ!」

そうこうしているとゲートが見えてきた。


選択を迫られた。このまま一貴を放っておくのか

それとももう一度死地に身を飛び込ませるのか。

自分以外にも5人の生徒の未来が掛かっている。


先生は決断した。

"ここは国家権力を信じるしかない"

一貴の身柄はもう任せるしかないと判断。

警察への連絡をしようと思ったその時


遥か地平からサイレンの音がする。

先頭の車両は見覚えのあるトレノだ。


「何か来るぞ!あれは…警察!?」

「しかも一番前の車両!あれ一般車だぜ!?」

「まさか!」


「みんな…よく無事で耐えてくれていた!

 後は俺達国家権力に任せてくれ…!」

閲覧いただきありがとうございます!

カーテン・コールで剥がした魔素の壁。

今回のサイズは盗みのプロでも難しいレベルです。

さすが教師。

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