第24話 「砂訳の視界(アイ・デザーム)」
アイ・デザーム
分類 汎用魔法
コスト 市販の目薬一滴、または空間把握能力
属性 水
砂の中に産まれた遺跡を探すために生まれた
俗にいう千里眼を素人でも使えるように改良した魔法。
(ドレイン・カルテ)と混ぜて使うとがんのステージや
インフルエンザの何型に掛かっているのかがわかる。
「(アイス・ベール)!」
「(ゼット・ライン)!」
氷結のリボンはZ字に切り抜かれた。
距離が詰まると氷のロットを生成して応戦する
「(アームド・モダニズム)、来い!」
「(エクシード・スピリット)!緩いわ!」
氷象戦士スタルクがスクリュードライバーを出会い頭にぶつけるが正面からカウンターを
打たれてしまった。
「決まれ…(アイス・ブレイド・クレイモア)!」
「ほっほぉ!その歳でそこまでできるとは!
ならばお前は特別つに本気で相手してやろう!
鳴り響くは破滅の雨音!迸るは慈悲なき雷!
降臨するは龍神の怒り!
おるあああッ!!!」
迫る氷のクレイモアを全て鉄棍を回して発生させた稲妻の嵐でボロボロに砕き割ると、
嵐の中からククルカンと呼ばれる龍神が出る
雄叫びを上げると一貴を目掛けて雷の雨を
撃ち落とした。
「あ"あ"あ"あ"あ"ッ!!!」
「ふっふっふ…お前は嘸かし使えるだろうな
アピールポイントもつければ高得点か!」
油断したその瞬間!
「(アズリエル・サイン)
さらばだ、お前は二度と現世に帰さない!」
「逃さねえぞ!(プラント・バインド)!」
優大がリーダーを足で縛ると
野上がダークマターを放つ。
「全員廊下に出ろ!
地獄への穴の広さは底知れんぞ!」
「お前の弱点は読めてんだよ!」
なんと気絶した一貴を鉄棍を掴んで
一緒に闇の底へ沈んでしまった
「しまった!」「ああっ、カズー!!!」
沈黙する間もなくすぐに引き上げになった。
「ハハハッ!!!ご苦労さん野上とやら!
そんな流暢な暇あったら逃げるに決まってんだろ!」
逃げ出そうとするもクラス委員の西園寺茜音が恐怖を振り切って立ち上がる。
側では万智を庇っていた美沙希も拳を鳴らす。
「これ以上見ているだけでは収まりません!」
「だね、男子ばかりに良いカッコさせないわ!」
掃除用具入れから放棄を出して薙刀の如く
振り回す。魔法のセンスがある美沙希も
負けじと炎拳で殴りつけた
「せいっ、はあっ!」
「(イグナイト・ボール)!それっ、そりゃあ!」
一通りの型は全て軽くあしらわれるも、
イグナイト・ボールで僅かに火傷を負わせた。
だがもはや
「…この程度か。やれやれ…
このガキと先公以外は話にならねえや。
(アズリエル・サイン)を使われた時がタイマンなら…
勝が失せたのもわからなくもないわ」
「え…!?」「い、今勝って…」
野上の脳裏に電流が走る。
一番恐れていた事態がまさか本当に起こるとは
思いもよらなかったが、今まさにそれが裏切られた。
「(本当なら卒業まで知られる訳には
行かなかったと言うのに…!)」
途端に勝を探す目という目。
しかし勝はこっそりと早退していた。
当然、みんなこれでアイツが逃げ出したと
考えてしまう。
「まさか勝が休んでた理由って…!」
「あの野郎…!俺達を売ったってわけか…!」
失望の声が密かに上がる。
隣のクラスに写ろうと廊下へ出たリーダー、
しかしここで撤退の命令が出た。
「グループC、応答せよ。
作戦完了だ。すぐに引き上げろ」
「ボス、すいません俺たちの方はやられました
先公とガキ一人手練がいやす」
「想定内だ。お前はハズレを引いたな
とりあえず人数は稼げたから戻ってこい」
(スリンガー・ビヨンド)を使って木やポールを使ってそのまま校庭で待機したトラックに乗る。
攫った一貴はそのままローブで巻いて簀巻きにした。
「グループCの1組対応班だ。
すまん、増援を呼ばれて人数が減ってしまった!」
「スコアは?」「4人だ…」「よし、良くやった…」
増援に来たのは生徒会長、鷹司龍磨と副会長の早乙女懷希。
二人とも学校でトップクラスの成績で
特に龍磨に至っては1年時の成績は最下位からの
下剋上を経験している。
一貴のクラスは2組、その奥の1組の教室では。
「悪いな、こちとら不審者対策を怠った気はない」
「今すぐ攫った生徒を返しなさい。
こちらは徹底的に交戦します」
「…お前らみたいな悍ましいガキがいるかよ…
まあええわ、後はもう一班がなんとかやりゃあ
良いんだがな」
煙幕を巻いて逃げるも砂訳の視界を
仕掛ける、が何故か姿を捉えられない。
それもそのはずで武装の中には魔力を妨害する
特別な祝福を帯びたスーツを着ている。
「逃げられたかー…
日向きゅん達呼んだけばよかったかなー」
「そうね…それもそうだけど
まずは被害状況確認しましょう」
「おっけ。
…もしもし?悪いけど男子数人連れてきて
一年のとこまで来てくんない?
こっち最高にヤバい状況だわ、うん」
被害状況…
攫われたのは1組が4人2組が3人。
教室は半壊し大半生徒が怪我を追ったり
魔力使用による疲労で体調不良だ。
1組は教師も攫われており、
一貴達の2組ほど対応できなかった。
しかし野上の獅子奮迅の活躍で総計10名いた
暴走族の内4名は捕縛。それ以外は逃げられた。
当然卑劣な戦法を前に野上も満身創痍。
疲労と怪我で座り込むしかない。
「お…生徒会か…
すまねえ…教師として不甲斐ねえわ…」
「そもそも今は教師なのにすげーっすよ
俺らも2年の安否確認と壊された校舎で
足止めくらってた訳ですし…」
2組で攫われたのは冥斗、修多、一貴。
しかし一貴に至っては元より攫われる前提だった
数日前。(メンバーズ・ログ)で通話中。
「…無茶だ、危険すぎるから絶対に辞めろ!」
「でも奴らはある意味プロですよ。
なら全滅した後の行動も考えなきゃ」
「一理あるが、攫われた後の具体案があるのか?」
「それは…」
トラックは既に高速道路に移った後のようだ。
眠らされたままの生徒を乗せて走り去る。
気を失い誰も状況が掴めないまま
一貴の懐で水色の光が鈍く輝く。
光が弱まるとやがて氷の結晶のペンダントが
キラリと輝き首元に掛かった。
一方で後者にはやがて警察の手が加わると
テレビ局までやって来て大ニュースとなった。
生徒は動ける人間は下校。黒男の襲撃といい、
これで二度目の学校閉鎖となった。
閲覧いただきありがとうございます!
1年に学校閉鎖が2回もあると流石に驚きですよね。
あ、勿論この話はフィクションです。
そこはお忘れ無く願います




