エクス帝国の終焉
エクス帝国に侵攻を始めてから二ヶ月が経った。
現在は帝都ナバークを周囲している。
周りの都市は全てこちらの手に落ちている。
アイヴィーは降伏の使者を出していた。
こちらは裏切り者のエバンビーク侯爵の身柄を要求している。
完全にエクス帝国は終了している。
あとは戦後処理のみだろう。
帝都ナバークの城門が開く。
先頭に両手を縛られたエバンビーク侯爵が見える。
どうやら降伏するようだ。
相手は10名ほどの人数だ。
アイヴィーが前に出て降伏の使者を出迎える。
その瞬間、帝国の使者が動く。
アイヴィーに10m四方の網をかける。
帝国の使者には一斉に矢が突き刺さる。
エバンビーク侯爵も身体中に矢が突き刺さっている。
最後の抵抗だろうか。
網をかけられたアイヴィーは苦しがっている!?
私は、アイヴィーに向けて魔力球を撃ち込んだ。
魔力球が直撃したアイヴィーは網を突き破る20mほど転がる。
何事もなかったように立ち上がるアイヴィー。
アイヴィーにかけられた網にはエバンビークの魔法がかかっていたのだろう。
私は網の残骸に魔力球を撃ち込む。
ボロボロになった網。
アイヴィーはその網を一つ摘むと号令をかけた。
「エクス帝国はこちらの降伏勧告を踏み躙った!これより帝都ナバークを蹂躙せよ!」
既に城門を閉めている帝都ナバーク。
アイヴィーの号令と共に帝都ナバークの城壁に殺到するロード王国軍。
私は城壁に向けて魔力球をぶち込んでいく。
次々と崩れていく城壁。
雪崩れ込むロード王国軍。
半日ほどで帝都ナバークは陥落した。
帝都ナバークの謁見室の玉座に座るアイヴィー。
縛られた皇族が床に転がっている。
「さて、何か言う事はあるか?最後の言葉だから聞いてやろう」
整った顔のアイヴィーが平坦な声をかける。
その感情を感じない声に周囲が凍りつく。
エクス帝国のアダル皇帝が声を張り上げる。
「お前は500年前の恐怖の魔王の再来だろう!そんな怪物に頭を垂れるつもりはない!殺すなら殺せ!」
「分かった」
あっさり魔力球を撃ち込むアイヴィー。
爆裂したアダル皇帝。
他の皇族から悲鳴が上がる。
「お前らはどうする?別に殺しても良いし、こちらに降伏しても良い。早く決めろ」
人が爆発する所など見た事がないのだろう。
皇族は皆、恐慌状態になっている。
「面倒だな。取り敢えず、拘束して牢屋に入れておけ。ここの統治は第三軍の軍団長に任せる。第四軍は他の街を警戒しておけ。第五軍は一度ロード王国に帰るぞ」
こうして王国暦506年、エクス帝国は滅びた。





