500年前の世界征服
騎士団と宮廷魔導師の力量を見ていると、私でも世界征服ができそうな気になってくる。
500年前に何でアイヴィーは世界征服に失敗したのだろう?
いつものようにアイヴィーの腕の中で吸血をしてもらった後に私は聞いてみた。
「なんでアイヴィーは500年前に世界征服に失敗したの?何か私でも武力で世界征服ができそうな気がするわ」
「まずは眷属を増やし過ぎた事だな。管理がしっかりできなくて、眷属の強化がしっかりできなかった。四方から一斉に攻められて眷属がやられていったからな」
「あとは?」
「俺を封印していた【聖なるペンダント】のせいだな。あれは【聖なる】と冠されているが、全く違う代物だ。ペンダントを装着すると体内の魔力を無茶苦茶な流れにして死に至る。【呪いのペンダント】だよ。俺は魔力を固めて石にしたんだ。それで体内の魔力の流れを遮断した」
「どうしてそんなペンダントをする事になったの?」
「眷属に裏切られたんだ。不老だから今も生きているかもな。見つけたら八つ裂きにしてやるがな」
眷属が裏切れるの!?
そんな事、私には考えられないわ。
「それ、どう言うこと?」
「俺が知りたいわ。あいつ馬鹿だったから誰かに騙されたのかもな」
ふーん。
私も一応注意しておこう。
私がアイヴィーの弱点になるのは耐えられないわ。





