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TS 転移しまして、吸血姫  作者: 猫月白夜
6/10

6

おっさんはやはり俺らの前に来た。

「嬢ちゃん、受付嬢やんねぇか?」

「はい?」

「いや、だから、受付嬢やんねぇか?」

「俺、今日この街に来たばかりで市民権すら持ってないんですけど。」

「大丈夫だ!俺が作る!」

「それならいいですよ。」

この話に乗ってしまえば当初の目的にそうからな。

「そうか!なら…」

「ギルドマスター!何やってるんですか!?」

「この嬢ちゃんを受付嬢にしようと思ってなぁ。」

「何を勝手なことを、今やっと冒険者登録が終わったんですよ!」


ワイワイ、ガヤガヤと受付嬢とおっさんが話している。

「リュウ、あれがギルドマスターなのか?」

「定番だろ。」

「えぇ~。」

「まぁ、当初の目的が達成できるからいいだろ。」

「そうだな。」



暫くすると…

「申し訳ございませんでした。」

「すまんかった!」

「ギルドマスター!」

「…誠に申し訳ございませんでした。」

受付嬢がギルドマスターの頭を叩き下げさせている。…シュールだな。

「いえいえ、市民権を作って貰えるし、受付嬢になれるので良いですよ。」

「そう言ってもらえると、ありがたいです。」

「そういえば、そのおっさんはギルドマスターなんだよな?」

「ちょ!リュウ、礼儀!」

「嬢ちゃん、俺は気にしねぇから良いぞ。

で、なんだ?」

「ランクアップ試験を今すぐにしたい。」

「できるが、Cランクまでだぞ?」

「あぁ、それでもだ。」

「そうか、なら訓練所に行くぞ。」


二人はさっさと決めて訓練所に向かっていく。

「はぁ、アオイさん、行きましょうか。」

「そうですね。」



訓練所に着くと二人はすでに向き合っていた。

ギャラリーはそこまでいなかったが、いる人たちは興味津々だった。

「このコインが落ちたら開始な。」

「わかった。」


コインが落ちたとたんリュウは動き始めた。

『付与《風の精霊》』

その言葉と共に一気に加速し、刀を抜き去りギルドマスターの首に刃をかける。

ガギンッ!

しかし、ギルドマスターの剣によって受け止められた。リュウは瞬時に飛び去る。

「やるなぁ。」

「俺の方こそあれを受け止められるとは思わなかった。」

「なら、次は俺から行くぜぇ!」

ギルドマスターは一気に踏み込み大剣を叩き下ろす。

リュウは軽やかに避け、今度こそギルドマスターの首に刃をかけた。

「俺の勝ちだな。」

「参った!」

二人はすぐさま剣を下ろすと、肩をお互いに叩き始める。

「リュウっつったけ?」

「そうだ。」

「リュウ、Cランクじゃなくて、Bランクにしてやる!」

「それは嬉しいな。」

「ちょっと待ってください!ギルドマスター!」

「おおう?」

「Cランクまでの筈ですよ!

Bランクは礼儀ができないと!」

「今、試験をやれば良いじゃねぇか。」

「それはそうですけど。」

「なら、決まりな。ギルドマスター室でやるぞ。」

そう言って、ギルドマスター室に一人で向かってく。

「やったぜ!アオイ、最初からBランクだってよ。」

「俺にはお前らのノリが分からないんだが。」

「えぇ、結構単純だぞ?」

「まぁ、いい。取り敢えず、礼儀試験頑張れ。」

「おう!」

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