70話:捕まった勇者に聖剣なんていらないよね!
これでストックが尽きました……
次から四章に入りますが、少しだけ書き溜めさせてください。
いや、ワンチャン投稿できるかもです。
期待:期待するな、の割合が2:8くらいで、期待していてください(土下座)
追記
原稿がもう少しで脱稿できそう。徹夜した甲斐があった……
レイドはフランの場所へと向かった。
しばらく会っていなかったので、ラフィネの相談だ。
玉座の間にはおらず、私室かと思い尋ねた。
ノックをする。
「俺だ。今良いか?」
「れ~い~ど~~~っ!!」
するとすぐに扉が開き、ピンクの髪を揺らしながらフランが満面の笑みで飛びついてきた。飛びついてそのまま匂いを堪能するかのように、レイドの胸に顔を埋めスリスリとしてくる。
「ん~っ、この匂いだ。玉座の間で飛びつきたかったが」
「それは俺もだ。それよりも中で話さないか?」
「そ、そうだな!」
レイドの手を引っ張りながら中に入り、ソファーに座ると、対面にもあるのにわざわざ隣にくっ付いて座ってきた。
「それで、何かあったのか?」
フランが見上げるようにしてそう聞いてきた。
その言葉にレイドは頷き口を開く。
「ああ。勇者をどうするか、だ。どう思う?」
反応がない。フランの方に顔を向けると、ぷくーっと頬を膨らまし、不満気な表情をしていた。
「この状況で他の女の話をするな」
「……もしかして妬いているのか?」
「ち、違う!」
顔を背けるフラン。だが耳は赤い。
「悪いな。今度は気を付ける」
「……本当か?」
チラッと確認するように見るフラン。
その表情は、「本当か? 本当に本当か?」と物語っていた。
「善処する。だから許してくれ」
「…………許す」
「ありがとう」
「それで、勇者をどうするか、か?」
「ああ。こちら側に勧誘をしたがな」
「むっ」
不機嫌そうにするフラン。
「そう言って女を囲って」
「おいおい。囲っていないだろ?」
レイドには身に覚えがない。
「そうだろ。アルミラースは帰ったが、その娘のミレーティアだ。どう見てもお前の事が好きだろう?! 他にもリリスが暗黒山脈から戻ったら女の顔をしていたぞ?!」
「確かにミレーティアのことは好きだ。だがそれは妹としてだ」
「ならリリスはどうなのだ?」
「それは俺にもさっぱりとしか……」
「暗黒山脈で何があった! 話せ!」
レイドは暗黒山脈で何があったかを話すと……
「それはもうレイドに惚れているじゃないか!!」
「そうなのか?」
「この鈍感め! どうするのだ! ハッ!」
そこでフランは何を思ったのか、目をうるうると潤ませながら口を開いた。
「ま、まさか、妾を捨てる、のか……?」
どうやら盛大な勘違いをしているようだった。
「そんな訳ないだろ」
こうして誤解を解くのに小一時間を要した。
ミレーティアは何をしているのかを聞くと、リリスと一緒にいるらしい。
そして、勇者ラフィネをどうするのか。レイドの考えを元にフランは答えた。
「奴隷の首輪をさせて聖剣は破壊」
「それでいいのか?」
「私としては殺しておきたいが……」
「そうだな。不安の要素だからな。それが確実か」
「良いのか?」
「勇者は復讐の対象外だ。まあ活かして利用しようとは考えていたがな」
「利用?」
「ああ」
レイドは今しがた思い付いた勇者の利用と、今後の計画を話すのだった。
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