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ホラー映画の主人公だったのか‥‥

 ほむらと契約して早2週間、採取のついでにレッドビーを探すが見当たらない。

 というかモンスターに遭遇しない。

 警戒心が強いのだろうが…


 ちなみに採取したものは風魔法で切り、そのまま食べたり、錬金術の釜で焼いて食べている。

 素材のままで美味しいので味付けは不要だ。


 この2週間何もしていなかったわけではない。

 地球の椎名連では何もしていないが……

そこは気にしないでおこう。


 家に置いてあった本で調べたのだが、魔法は大きく分けて二通りある。


 基本魔法と呼ばれる得手不得手はあるが誰でももっと言うとどの種族でも使えることのできる魔法。

 水、火、風、光、闇の五種類だ。

 これらは汎用性が高く、また威力を極めようとすればいくらでもできる。


 水の魔法は読んで字のごとく水に関係することはもちろんのこと冷却などもできる。


 火も同じだ、そして加熱なども可能だ。


 風は風を操ることでいくらでも使い道があるので割愛する。


 光の魔法は明かりに関係することと電気のような役割を果たす。


 闇の魔法は主に身体強化、また極めれば精神への干渉ができるらしい。


 ちなみに錬金術はこれらを複合的に組み合わせて行う超高度なものらしい。


 それからスキル魔法。

 これは種類も多く、生まれ持った才能や、修練に依存する。

 例えばRPGでおなじみの治癒なんかもこれに含まれる。

 また神くんが見せた転移魔法もこの一種だ。


 現在森の中にいるのだが生き物の気配が一切しない。


「どうしようかな…」


 自分ではちみつを採取するのはあきらめたほうがいいかもしれない。


「れん、どうしたの?」


 ほむらが私の肩に乗ってきた。

 ほむらは私が森にいる間基本的にはどこかに行っているが今日は初めて私と一緒に行動している。


 どこかに行っているといってもほむらは私が呼ぶとすぐに来るのであまり遠くには行ってなさそうなのだが。


「蜂が見つからなくてね…」


 私は深いため息をつく、このままでは私の薬改良計画が頓挫してしまう。


「はちさん?」


 ほむらが首をかしげる。そしてしばらく考えていたが何かをおもいだしたようだ。


「ともだち!」


「友達!?」


 まさかである。こんなに近くに突破口はあった。

 いや早まるなほむらは時々どこかずれているのはこの2週間でよ~く学んだ。

 おそらく人間とは感覚に大きなずれがあるのだろう、見たことがあるを友達と言っていてもおかしくない。


「まってて」


 そういうとほむらはどこかに行ってしまった。

 私は手持ち無沙汰なのでとりあえず採取を続ける。

 契約のおかげなのかお互いどこの方向にいるのか何となくわかるので問題ないだろう。


 しばらくしてほむらが戻ってくるのがみえた。

 横には一匹の蜂がいた。

 けれど一匹ではなく一頭といたほうが正しいかもしれない。


 ほむらとの比較だがおそらく80センチはあるだろう。

 はっきり言う。怖い怖すぎる。

 こんなにでかい蜂をまじかにするとその迫力は恐怖を上回って訳が分からなくなる。


 とりあえず混乱している私はくるりと反転してほむらから逃げる。


「れん、おいかけっこ?」


 後ろを見るとほむらが早さを増して追いかけてくる。

 横には蜂がいる。


「お願い、こないで!」


 私は半べそである。なにが楽しくて蜂に追いかけられなきゃいけないのだ。

私は後ろを気にしながら全力で走る。


「れん、とまって」


 ほむらが止まれというが止まれるわけがない。

 あんな超危険生物が自分に近づいてきていて止まれる人間がいるなら教えていただきたい。


 がん!


 あれ意識が……


 目を覚ますと地球の自室だった。


 これまでのことはすべて夢なのだろうか、できればそうであってほしい。

 あんな蜂に追いかけられるなんてどんな悪夢だよ。

 異世界生活も私は初めてなんていないのだ。


 あんな変な神様にも私は出会っていなかった、すべては私の夢物語であったのだ……Fin.












「じゃないからね!いやちょっと戻ってきてよ、目がいっちゃってるよ」


 は!

 やあ神くんおかしいな君は私の夢の中の登場人物なはずじゃないっけ?


「ちがうから、全部現実だから、蜂に追いかけられているのは詳しいことは分からないけどとりあえず戻ってきて」


「蜂怖い……」


「わかったから、とりあえずそのことは分かったから!」


 は!

 神くんどうしたの?


「よかった、戻ってきたよ」


 ?何のことだ。


「で蜂がどうしたの」


「蜂?何のこと」


「いや蜂怖いを連呼してたんだけど」


 いやいや蜂は確かに怖いけどそんなに連呼するほどのことじゃ…あれおかしい、からだの震えが止まらないぞ。


「蓮ちゃん落ち着いて、とりあえず落ち着こうか」


 そういって神くんは私に空中から出した白湯を渡す。


 私の体はよほど冷えていたようだ。体に染み渡る。


 は!思い出した。

 私は巨大蜂に追いかけられていたのだ。


「どういう状況!?」


 神くんにことのてんまつを話す。

 ちなみにほむらのことは契約したその日に報告したら一瞬驚いた後、よかったといってくれた。


「多分大丈夫だと思うよ。というかモンスターに遭遇しなかったのは蓮ちゃんが強すぎてモンスターが出てこなかっただけだよ。だからその蜂も蓮ちゃんから逃げていた一匹だから蓮ちゃんが危害を加えられることはないと思う」


 モンスターが出てこなかったのはルーちゃんの体のおかげということか。

 もし襲われていたらルーちゃんならともかく私はどうなっていたか……ルーちゃん様様である。


 そういうことなら異世界に戻ろう。今頃木にぶつかって気絶した私をほむらが心配しているだろう。

 ベットに入ろうとしたら神くんに止められた。


 時間の感覚が飛んでいたがどうやら地球で8時間がすでにたっていたようだ。


 時刻は午前11時、今の時間なら両親がいないのでお風呂に入ったりできそうだ。

 ということで私は椎名蓮の体を異世界に行くのに万全の状態にする。


 最近異世界生活が主となる生活をしている。

 向こうで椎名蓮の体にいるときより自由でいられる感覚に私は楽しいくて仕方ない。


「それはよかったよ」


 神くん…食事中に二階から上半身を出すのはやめてくれ。器官に入った。

 天井に人の上半身がへばりついてるなんて蜂に追いかけられるのよりホラーだよ。


「ごめんね」


 なにはともあれ異世界に行く準備を万端にした私はベットに潜り込む。

 さあ恐怖の蜂とご対面である。


 がクガク、ブルブル


 のちに神くんは言うのだが私は寝るまでの10分ほど永遠に蜂怖いを連呼していたようだ。

80センチの蜂に追いかけられる‥‥

私は昆虫が好きなのですがそれでも想像して怖かったです。

普段の観察の成果からか細部までくっきり想像できてしまい、はじめは細かく書くつもりでしたがあまりにえぐいと思いやめました。

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