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妄想のメシア  作者: 柊 潤一
ボスを目指して
19/39

ボスと対決

 センタは岩陰から出て、ボスに向かって歩いて行った。


 こいつの攻撃パターンが皆目わからない今は、うかつに手が出せない。


 センタは全神経をボスに集中させ、少しの動きも見逃さないようにした。


 喉元を見せ、空を仰いでいたボスは、近寄ってくるセンタに気づき、じっと見つめた。


 センタは注意深くボスの右側に回り込んでいった。


 その時、ボスが大きく息を吸い込み、たてがみの炎が大きくなった。


 ヤバイ!なにか来る。


 センタはとっさに右へ転げ飛んだ。


 と同時に、ボスの口から炎が吐き出され、センタのいた場所が黒く焼け焦げた。


 マジかよー!


 炎を吐くなんてゲームじゃよくあるけど、実際に見てみると、ちょー怖えやん!


 その時、あつしの放った矢がボスの首に刺さった。


「ゴアァ!」


 ボスは矢の飛んできた方を向き、息を吸いこんだ。


 今や!


 センタはボスの首めがけて大きくジャンプし、刀を切りつけた。


 くっ!こいつ硬い!


 ボスに切り跡は残したが、深手にはなっていない。


 吸い込む息を邪魔されたボスは、右の前足でセンタをなぎ払おうとした。


 センタはジャンプしてそれを避けながら、ボスの前足の上に乗り、さらに高く跳んでさっきと同じ場所を狙い渾身の力で刀を振り下ろした。


 ガツン!というボスの首の骨を砕く音がした。


「グアァァァ!」


 ボスは首を振り身悶えをした。


 効いてる!とセンタは思った。しかし、それがボスの怒りを膨れ上がらせた。


 ボスはやみくもに、続けざまに火を吐き出した。


 その間にも、あつしの放つ矢が次々とボスの喉と首に突き刺さっていくが、ボスは弱る気配がない。


 センタは次々と襲って来る炎をかわしていたが、最後にボスが吐き続けた炎でセンタをなぎ払った時、まともに炎を浴びてしまった。


 しまった!


 体に炎を浴び、暑さを感じた時にセンタは覚悟を決めた。


が、次の瞬間、暑さを感じなくなっていた。


 そうか!凪沙さんのおかげやな。助かった!


 その時に、ボスの上にポツンと水色の球体が現れた。


 それは、どんどん膨れていき巨大な塊になった時、弾けて大量の水がボスの体に降り注いだ。


 ボスは全身ずぶ濡れになり、たてがみの炎も消えた。


 突然の出来事に驚いたボスは、炎を吐こうとするが、口から出てくるのはただの獣臭い息でしかなかった。


 凪沙さん、凄げぇ!


 センタは、怯んでいるボスの喉元を狙い、攻撃を繰り返した。


 ボスはセンタの攻撃を嫌がり、左右の前足で払おうとするが、センタはいとも簡単にかわしながら喉元を切りつける。


 あつしは、ボスの心臓めがけて矢を繰り出している。


 ボスの体に何本も矢が突きたち、センタに執拗に喉元を切り裂かれ、ボスの動きが弱くなっていった。


 よっしゃ!トドメや。


 センタはボスから離れ、杖を持つように刀を持ち替えると、猛然と走り、ボスめがけて跳び、刀を振りかざし、渾身の力で喉元に突き立てた。


 刀はボスの喉を貫いて切っ先をのぞかせていた。


 センタは刀にぶら下がったまま、ボスの様子を見ていた。


「グオォォォ・・・」


 ひと声弱々しく鳴き声をあげ、じっと動かなくなったボスは、やがてドスンと倒れ、センタの見ている前で消えていった。

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