表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋の魔法、学びます。  作者:
魔法学校
7/48

6話

……150分後……

「終了!名前の欄にABを当てて。……当てたな?では回収する」

(思いのほか難しかった……)

空白がいくつかできてしまい、不安が残る。

「疲れただろうから、20分ほど自由時間にする。好きに過ごしな。あ、この時間でやって欲しいことがある。ABに転送するから、やっておいてくれ」

ポン、と音がしたので開くと、「魔法について-製作」と題がついていた。

内容はこうだ。


……魔法には種類があり、そのうちの1つが製作である。

製作では、薬や武器など様々なものが作れる。

注意点として、製作魔法の使用中は他の魔法の併用が不可能なため、無防備な状態になるということ。

つまりは、安全な場所で使用しろ、ということだ。

始めに、全ての魔法を使う上での補助となる、杖を作ること……


これが先生がやっておいてほしいと言っていたことだろう。

私は作り方を見るが、とは言っても呪文を唱えるだけで、そこまで難しくもなさそうだ。

「クリエイト」

最初はぎこちなかったものの、上手く作れた。

約30cmほどの、真っ直ぐな杖ができたので周りを見ると、ほとんどの人が苦戦しながらやっている。

どうやら、術者の魔法の扱い方で差が出るようで、私は手先は器用なほうだから、上手くできたらしい。


「ああ、もう!どうしてできないの!」

とりわけ苦戦しているのは、明ちゃんのようだ。

「明ちゃん、大丈夫そう?」

「あー、愛ちゃん。助けてー……」

聞くと、作っている途中で魔法が消えてしまうらしいので、少し手伝うことに。

「「クリエイト」」

2人で呪文を唱える。

「……で、できたー」

明ちゃんの杖は、私のとは少し違い、わずかに曲がってはいるが、立派な杖だ。

「ありがと、愛ちゃん!」

「ううん、私はお手伝いしかしてないよ」

私は人に好印象を持ってもらえる笑顔を作って、明ちゃんを見た後、萩田先輩のほうを見ると、先輩も既に完成させているようだった。


私はその後も、困っている人の手伝いをする。

自分の居場所を作ろうと、人から必要とされようと、躍起になって……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ