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3話
愛side……
(まさか私が魔導士だっただなんて……)
「声」に従い、今まで通ってきたK高校を飛び出した。
パートナーとして、萩田先輩が選ばれたのは偶然か必然かはわからない。
先輩と私は図書室で出会ったのが最初。
他クラスの友人からの紹介だった。
私は日常的に図書室に通うから、それ以来、先輩も通うようになり、良き友人となったのだ。
思考回路だったり、本が好きという点が似ていたこともあって気が合い、さらにそれだけでなく、先輩はとても信頼できる。
私が今までで初めて心から信じることができた人。
(先輩がどう思ってくれているかはわからないけど……)