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恋の魔法、学びます。  作者:
学校祭
34/48

33話

その後も、滞りなく劇は進み、物語はハッピーエンドを迎えた。

拍手をもらって劇を終え、俺と愛は生徒会としての仕事を果たすため、制服を着て生徒会室へと向かう。

「いや、良かったよ。よく頑張ったな」

と、林先生から労いの言葉をもらい、大魔法発動の準備。

この学校では、学校祭の後に打ち上げとしてダンスパーティをするという。

それにはいつもの校舎では雰囲気も何もあったものじゃない、ということで本日のみ学校を改造することになったのだ。

実は教師の中で1番魔法が上手な林先生。

その林先生と愛と俺とで三角形を描くように立って杖を構え、その中心に林先生が文字を書く。

ダンスフロア、とそこには書いてあった。

使用する魔法は具現化魔法。

「「「リアライズ」」」

3人で唱える。

何しろ学校ほどの大きさの具現化。

3人で魔力を注がなければ難しい、と林先生は言う。

実際、俺と愛はただの手伝いだ。

術者の林先生のイメージに沿って学校が変わっていく。

準備していたときに社会部の発表が終わったことも確認済みなので心配はないし、校舎内にも人は全員いない。

そうして、学校があった場所に英国風ローズガーデンのダンスフロアが現れた。

丁度その中に俺達3人は立っている。

周りから大きな歓声が上がった。

更に、たくさんの楽器に魔法をかけて自動で演奏し続けるようにする。

ダンスフロア内で場所を移動すると聞こえる音楽も違うように設定。

各々ドレスやタキシード姿に着替えて、ダンスのパートナーと踊り始める。

見ると、愛はシンデレラのドレスにガラスの靴を履いていた。

俺も、不本意ではあるが、王子の服に着替える。

「愛。……俺と踊ってくれるか?」

と言うと、愛は嬉しそうに笑って、

「もちろんです!」

と言ってくれた。

愛の手を取ってダンスフロアの中心に行き、劇のときと同じように組んで踊る。

目立っているんだろうな、と思いつつこの幸せな時間に俺は浸っていた……。


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