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恋の魔法、学びます。  作者:
事件
23/48

22話

翌日。

朝早めに起きて、これからやらなければいけないだろうことをまとめる。

まずは寮監兼先生に今日から桜原を入れられるかを確認しに行き、何とか許可を貰った。

その後教室へ行き、林先生に相談を持ちかける。

「先生」

「お、なんだ?萩田」

「5時間目の魔法学のときに、少し時間を頂きたいのですが」

「どうして?」

「……ここ最近のクラスについて少々話したいことがありまして」

「……わかった。好きなだけ使え」

この反応を見る限り、薄々は気づいていたのだろう。

それにも苛立ちがつのる。

「……先生も教室にいてくださいよ」

「ああ」

昼休みになったので、この時間に桜原に言っておく。

「桜原。今日の魔法学のとき、俺がお前のことについて話す」

たぶん桜原は自分だけではうまく話せないだろうと思ったからだ。

「え?」

「生徒会長としても、クラスの一員としても、もちろんお前のパートナーとしても、許せることではない。いきなり話すと、桜原を驚かせてしまうと思ってな。桜原はいいか?俺が話しても」

とは言っても、もう許可は取ってあるが。

だが、桜原が反対しないことは予想できていたので、これはこれでいいだろう、たぶん。

「はい。……でも」

「でも?」

「私も自分の気持ち、ちゃんと言います。……うまく言えないかもしれないですけど」

……桜原は俺が思っているよりも、強い人だったようだ。

「わかった。言いたいときには言ってくれ」

「はい」


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