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恋の魔法、学びます。  作者:
事件
20/48

19話

それから数日経ったある日の放課後のこと。

「愛ちゃん、ちょっといいかな?」

優くんが話しかけてきた。

「うん、いいよ」

「じゃあ、ちょっとこっち来て」

優くんは私を廊下の隅に連れていく。

(あ、これはもしかして……)

「愛ちゃん」

「は、はい」

「……俺、愛ちゃんのことが、好きです。……俺と付き合ってください」

優くんは私の目を見て、ハッキリと言った。

(やっぱり、告白だった……)

「……ご、ごめんね。私、恋愛とか、あんまり興味無くて……。でも、どうして私なの?」

「……愛ちゃんには最初の杖を作るときに、助けてもらったんだ。そのときから、ずっと気になってた」

(あ……そういえばあのときたくさんの人を助けたっけ……)

「その後も、愛ちゃんにたくさん助けてもらったし、いろいろ教えてもらった。それに、ケルベロスも倒してて、すごいなって、カッコイイなって、思った」

「……あの、優くん。それって憧れっていう感じじゃないのかな?」

「い、いや、違う!だって愛ちゃんは優しくて、可愛くて……」

どんどん顔が赤くなる優くん。

私もこの空気に耐えきれず……。

「ご、ごめんね、優くん!私、あなたと付き合うことはできないよ……」

(明ちゃんだっているんだよ……)

「そっ……か。そうだね。こっちこそ、ごめん」

「う、ううん。じゃあね!」

私はその場から逃げるように帰る。


ほんの少しの不安を胸に抱えて……。


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