表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋の魔法、学びます。  作者:
授業
10/48

9話

愛side……

翌日、朝早めに準備して、ABを操作し、魔法車を呼び出す。

昨日帰ってからABをたくさんいじったので、大体のことはできるようになった。

魔法車が到着するまで、持ち物のチェック……とは言っても、ほとんど無いのだけれど。

今持っているものは、ABとホルダーに入れた杖だけ。

ABを開いて、入れてあるものを確認。

(よし、忘れ物はなし!)

身だしなみも確認し終えたころ、魔法車が到着したことがABに表示される。

「行ってきます」

一応声をかけるが、返事はなく、それもいつも通りのことだ。

それに加え、K高校から連絡があり、私が授業中に教室を文字通り飛び出したことが知られ、家族は理由も聞かず、私を怒った。

魔法学校に転校することになったことをなんとか説明したが、

「魔法なんて、ふざけるな」

と、また怒られた。


家族は、父、母、妹、私の構成だが、何かあると怒られるのはいつも私なのだ。

私は要領が悪く、物事を上手く処理できない。

両親は妹をとても愛しているし、もちろん私のことも愛してくれている。

学校で良い成績を取って、レベルの高い学校に行ったときは、とても喜んでくれたから、魔導士になったことも喜んでくれると思ったけれど、ダメだった。

どうしても家では孤独感を感じてしまうため、あんまり家には帰りたくないが、帰らないと生きていけないので仕方がない。

そして私は本の世界に逃げ込むことや、周りの人の顔色を見て、上手く立ち振る舞うことを覚えざるを得なかった。

必然的に図書室に通いつめるようになり、そこで萩田先輩と出会ったのだ。


それはさておき。

魔法車に乗りこみ、腕輪(シートリングというらしい)をつける。

ABにしまっておいたお気に入りの本を出し、学校到着までの間、読みふけっていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ