「666のお題」
「ねえ、面白いものを見つけたのよ、一緒にやらない?」
同じ趣味を持つサークルの仲間たちが一斉に振り向いた。
仲間といっても、友達と呼べるほどに親しい間柄の人は居ないの。
ただ、居心地のいい場所で、一緒にわいわいお喋りをするのは楽しいわ。
「へー、なにか見つけたの?」
好奇心が強い先輩の後押しで、本題にはすぐに移れた。
皆がわたしの周囲に集まる。
「これです。ホラー小説の募集企画ですって。666文字で怖い話を書いて投稿するんです。」
「ふーん、面白そうね。」
思ったとおり、先輩はもうやる気になってる。
「でね、思ったんですけどね、先輩。ほら、666って言ったら、"悪魔の数字"じゃないですか。だから、うちのサークル内での特別規定ということで、テーマを"悪魔"に絞ってみたら面白いんじゃないですか?」
「悪魔ねぇ。けど、それでなくても制限があるのに、さらに制限を付けるって、難しくならない?」
「悪魔に限定して考えたほうがスムーズに行くと思うんですよ。ほら、締め切りまで時間がないし。あれこれ考えて、他にアイデアが出たらそれも応募すればいいじゃないですか。」
「んー、そうね。取っ掛かりは早いほうがいいわね。じゃ、それで決定していい、みんな?」
異口同音にみなが賛同の声をあげる。サークルの方針が固まった。
すぐに"悪魔"を書き記してね、みんな。
投稿作に一通り目を通してみたのだけど、悪魔を登場させている作品は思ったよりも少なかったの。
供物が、足りないのよ。
これで、足りる。あなたは、わたしのもの。
635文字しかねーし。
やっぱピクの文字数カウントがおかしかったか・・・。(苦笑




