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#6


私は恭介と高校1年生の頃から付き合っている。

だからもう付き合って8年くらいになる。

同棲を始めたのは大学2年のころで、もう同棲して3年になる。

よく友達に「よく続くよね」なんて言われるけど、本当に自分でもそう思う。

別に一緒に居なくてもいいんじゃないかって思ったこともたくさんあったけど、だけどお互いに別れを選んだりしたことは無かった。

何か嫌なことがあっても別に何も思わなかったし、何か悲しいことがあってもまぁこんなもんかって思っていた。

恭介もきっと同じ気持ちで、恭介もきっと私と同じ考えなんだって思ってたし、今もずっと思っている。



「あきほ?寝ないの?」


ゆっくりと開くドアから寝むそうな顔をした恭介が私に聞いた。


「あ、うん、そろそろ寝ようかな」

「なに見てたの?」

「お昼に録画してた番組~」

「あ、これ俺ら出てるやつじゃん」

「そうだよ~バッチリ録画したんだから」

「ふぅん、別にいいのに」


恭介は寝起きが悪い。それに加えて眠いときには機嫌が悪い。

私は寝るしたくをして、恭介の隣でそっと眠りについた。

恭介は今日も私に背中を向けて寝る。

私はそんな恭介の背中を眺めながら眠った。


私に向けられた恭介の背中はいつもの恭介の背中で、なんの変化もない。

この背中に不安や悲しみが抱かれたとき、私は恭介に何をしてあげられるだろう。

今まで私は、恭介に何をしてあげられていたのだろう。


恭介は私と付き合っていて楽しいのかな?

恭介は私と付き合っていて嬉しいのかな?

恭介は私と付き合っていて助かったかな?




恭介は私と付き合っていることに後悔したことはないのかな?



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