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#4


すきって気持ちは言わないと伝わらないとか言うけど、言わなくたって伝わる気持ちだってある。

だけどそれじゃ物足りなくて、不安で、心配で、愛されている証拠や言葉が欲しくなって、恋人にこんなお願いをする。

それが負担になったり、切なさになったり、孤独になったり…そんな風に人間は、愛と一緒に孤独を抱えて生きている。


私は俊ちゃんがすき。

俊ちゃんもきっと私をすき。





だから、きっと、大丈夫。


私の心の中には、大きな愛とちょうどいい孤独が住んでいる。

ちょうどいいバランスで、ちょうどいい愛情で、すきな人のことを愛せている気がする。


夕焼けに光る俊ちゃんは照れながら笑っていて、それは私の見たことのない俊ちゃんで、私はもっと俊ちゃんのことを知りたくなった。

そうやって落ち着いた私たちの落ち着いた気持ちに夕焼けみたいな火がまたついて、いつまでもずっと一緒に居たいって思えるのかもしれない。


そんな風に思った。







「俊ちゃん、愛してるよ」

「僕も愛してるのこと愛してるよー」

「あははっ、なんか変なの~」

「変だろ?変なんだよ~うらちゃん」

「うん、私やっぱりうらちゃんがいいや!」

「うん、僕もうらちゃんの方がいいや!」

「俊ちゃん」

「うらちゃん」








「愛してるよ」



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