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黄昏時に  作者: 紲結、
『逢魔時に』
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聖骸神社

主人公君に言われた通りオカルト研究部の部室の前に来た、本当なら原作に関わらない様にオカルト研究部のメンバーと会うつもりは無かったのだが昨日のこともありそんな事言ってる場合ではなくなった


「あの失礼します、神凪先輩にお呼ばれした聖 聖華ですが、神凪先輩はいますか?」


「おお〜1年生ですか!可愛らしいですね私は2年の海津 沈って言うです!宜しくです」


「ふむ、話は聞いているよ、初めまして私は沈と同じ2年の地快 地華だ」


「呼んだ張本人がまだなのだけど⋯⋯ゆっくりしてね⋯⋯私はオカルト研究部部長⋯⋯天魁 翼よ」


主人公君を除きオカルト研究部が勢揃いしていた

暫くこの学校の事を聞きながら待っていると主人公君が到着した


「悪い遅れた」


「随分遅かったわね⋯⋯まあいいわ⋯それで本題に入っていいのかしら」


「ああ頼む、俺も一応調べたけど翼が一番こういうのには詳しいだろ」


「そうね⋯⋯それじゃあ早速だけど⋯⋯甲斐君が言う1周目の世界で見た神社だけど⋯⋯恐らく聖骸神社だと予想してるわ」


驚いた、主人公君は皆にも話していたみたいだ

そして皆それを信じている、そしてその事を調べてくれていたみたいだ

天魁先輩が口を開く


「聖骸神社には確かに何かを祀っているみたい⋯⋯但し甲斐君が言っていたような神様なんかでは断じてない」


「神様じゃないです?でも神社何ですよね?」


「神社だからと言って⋯⋯神を必ず祀っている訳ではないわ⋯⋯動物や怨霊⋯⋯そう言った物を祀っている神社も少なからず存在している⋯⋯他にも取り敢えず分からないものを祀っている神社だって結構あるわ

そして聖骸神社に居るのは縁結びの神様らしいけど⋯⋯実際は違う⋯⋯あれはただの悪霊よ」


天魁先輩は周囲を見回すと言葉を続ける


「あそこに居るのは⋯⋯離れ離れになりたくないと願った子供を捕らえ⋯⋯自身の内部に取り込み自身の一部とする事で2度と離れ離れにならないようにする⋯⋯そう言う存在らしいわ⋯⋯しかも質の悪い事に心の中で願っただけで喰らいにくる

まあそんな化物を見過ごせるわけ無い⋯⋯だから神社に祀る事で封じる事にしたわけ」


「成る程、ざっくり言うと縁結びと言うより子供の純粋な願いを利用して腹を満たしてるって事か」


「まあ大体合ってる⋯⋯そしてこの悪霊を封じる手段だけど⋯⋯約百年前まで供物を捧げて封じていたみたい⋯⋯その供物は聖骸神社に代々勤めていた巫女の家系⋯⋯その家系には特殊な力があるとされていたらしいわ

目は見えざるものを見て⋯手は必要な物を手繰り寄せ⋯足は悪しき者から身を隠し⋯心臓は悪しき者を鎮静化させる⋯何処かで聞いた話じゃない?」


見えざるものを見る目には心当たりはある私の右目だ、だけど他の力には覚えが無い

私以外の皆は神凪先輩を見ていた


「あ~もしかしてですけど、甲斐君が言ってた私達の異能です?」


「その可能性は高いわ⋯ただ私達は血の繋がりなんて無い⋯あったとして何代前の話って訳ね⋯」


「まぁそこ迄遡れば人類皆兄弟って訳だよねぇ」


「ここから先は直接見ることにしましょう⋯行ってみましょうか⋯聖骸神社へ」


「おー出発です!」



主人公君に連れられ神社があるとされる場所に辿り着いた⋯そしてそれを見つけた

恐らく私が前回死んだとされる理由はそれだろう


「どうしたです?聖華ちゃん、何かあるですか?」


「ふむ⋯私達には只の空き地にしか見えないが⋯それより顔色が悪いぞ」


「⋯ごめんなさい、神凪先輩⋯本当にごめんなさい」


「どうした何があったんだ、聖華」


神社の軒先には遺体が吊るされていた

両手両足が無く心臓が有るべき場所に穴が開いてるピンク色の髪に桃色目の少女の遺体だ

その遺体は淡桃色のシャツとスカートを着ていた

見間違い様が無い、あれは私だ⋯⋯正確には入学式前日の姿だった

自分の死を認識したからか少しずつ体が冷たくなっていく、命が零れ落ちていくのを感じる


「神凪先輩、私にはあそこで死んでいる私が見えます⋯手足がなく恐らくは心臓も無い私がです」


「何だって、聖華が死んでるだって」


「どういう事です!?」


「手足と心臓⋯成る程、そういう事⋯私達の異能は⋯だとしたら無理ね悪霊を封じ込めるのは不可能⋯先に巫女の子孫から力をバラけさせて巫女を無力化してたってわけね⋯それよりもしかしてこの世界は⋯その可能性も考慮しないといけないわけね」


私の発言に主人公君だけでなく他のメンバーも驚いた顔をしている、1人だけ難しい顔で何かを考察していたが、そんな事より目の前が暗くなって意識が薄れてきた


「あそこで死んでる私は入学式前日の服装です、もし今回も駄目でやり直しが起きた場合は出来れば助けて欲しいです⋯無理そうなら諦めてくれて構いませんから」


「助けるに決まってるだろ、待ってろ例え覚えて無くても助けに行くから」


「ありがとうございます、先輩」


私の認識では2度目の死だけど、主人公君の話と目の前の遺体、合わせて5回目の死だ⋯前回の異界で死んだ事があるなら更に増える事になる


(こんなに死を経験するなんて特別な体験出来ればしたくなかったな⋯もし私を助けるなら死ぬ事になるから主人公君、私の事は出来れば諦めて生きる事を優先して欲しいな)

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