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第8話 街の名前と、少しだけ未来の話

第8話です。


人が集まり続けたアルクの村は、

ついに人口200人を超えました。


食料、水、塩、鉄、石鹸、ガラス。

そして温泉。


普通の辺境の村では考えられないほど、

生活環境が整った場所になっています。


さらに今回――


ついにこの街に


正式な名前


が与えられます。


そしてその噂は、

ついに王国の耳にも届き始めます。


それでは第8話をお楽しみください。

アルク村。


そう呼ばれていたこの場所の人口は――


二百人を超えた。


「……早すぎない?」


俺――アルクは丘の上から街を見下ろす。


畑が広がり、家が並び、煙が上がる。


馬車も多い。


完全に「街」だ。


隣ではリナが胸を張る。


「でしょ!」


「だからお前の功績じゃない」


「精神的支柱!」


まだ言うのか。


その時、セリナが後ろから声をかける。


「アルク」


「ん?」


「商人ギルド、完成したぞ」


街の中央。


新しい建物。


石造りの立派な建築。


ロイドが手を振る。


「来てくれ!」


中に入る。


広いホール。


掲示板。


取引カウンター。


ロイドが満足そうに言う。


「これで正式に商人ギルド支部だ」


つまり。


この街はもう――


交易都市。


リナが興奮する。


「すごい!」


セリナが腕を組む。


「辺境とは思えないな」


ロイドが俺を見る。


「ところでアルク殿」


「?」


「街の名前を決めないか?」


沈黙。


確かに。


今まで適当に「アルク村」と呼ばれていただけだ。


リナが手を挙げる。


「アルクシティ!」


却下。


セリナが言う。


「アルクタウン」


却下。


ロイドが笑う。


「本人はどうだ?」


俺は街を見る。


井戸。


畑。


家。


人。


子供の笑い声。


そして言う。


「エルドラ」


リナが首をかしげる。


「意味は?」


「黄金の土地」


沈黙。


ロイドが頷く。


「いい名前だ」


こうして。


この街は――


エルドラ


と名付けられた。


その日の夜。


温泉。


湯気。


リナが伸びをする。


「気持ちいい~」


セリナも湯に浸かる。


「最高だな」


俺は男湯にいた。


はずだった。


ガコン。


仕切りが外れる。


「……」


「……」


沈黙。


リナ。


セリナ。


そして俺。


リナ真っ赤。


「アルクーーーー!!」


セリナ大笑い。


「またか!」


俺は叫ぶ。


「事故!」


リナが湯をかけてくる。


「絶対わざと!」


「違う!」


セリナがニヤッとする。


「アルク」


「はい」


「目逸らしてるけど」


「はい」


「顔赤いぞ」


「……」


湯気の中。


リナが小声で言う。


「……アルク」


「ん?」


「街作ってくれて」


「ありがと」


その言葉に。


少しだけ照れた。


―――


数日後。


王都。


豪華な部屋。


役人が報告書を読んでいた。


「辺境都市エルドラ」


部下が言う。


「発展速度が異常です」


「食料自給」


「塩と鉄の生産」


「商人ギルド支部」


役人は眉をひそめる。


「誰が作った?」


答え。


「錬金術師アルク」


沈黙。


役人は立ち上がる。


「視察団を送れ」


「はい」


王国が。


ついに動き始めた。


そして。


王都の酒場。


ある冒険者パーティーが噂を聞いていた。


「エルドラ?」


「錬金術師が作った街らしい」


リーダーが笑う。


「そんなわけ――」


そこで止まる。


「名前は?」


答え。


「アルク」


沈黙。


「……嘘だろ」


ざまぁは。


もうすぐ始まる。


第8話を読んでいただきありがとうございました!


今回は

•商人ギルド支部の完成

•街の名前「エルドラ」決定

•王国がこの街の存在に気づく


という、物語の大きな転換点になる回でした。


最初はただの辺境の拠点でしたが、

•食料自給

•資源生産

•商業

•温泉


といった要素が揃い、

エルドラはすでに「街」として動き始めています。


そして王都でも、

この異常な発展速度が注目され始めました。


次回は

•王国の視察団がエルドラに到着

•街の文明レベルに驚愕

•新しい施設の建設


など、物語がさらに大きく動いていきます。


もし面白いと思っていただけたら、

ブックマークや評価、感想などいただけるととても励みになります!


それではまた次回。

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