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第7話 商人ギルドと、ちょっとした嫉妬

第7話です。


人口100人を超え、

アルクの村はすでに「村」というより小さな街のようになってきました。


食料、水、塩、鉄、石鹸、ガラス。


普通の辺境の村ではありえないレベルで

生活環境が整い始めています。


そして今回――


ついにこの場所に


王都の商人ギルド


が目をつけます。


つまりこの村は、

ただの辺境の集落ではなく


交易都市の入り口


に立つことになります。


それでは第7話をお楽しみください。

辺境の村――アルク村。


人口はついに百二十人を超えていた。


「……完全に街だな」


俺――アルクは丘の上から景色を見る。


畑。

家。

煙突。

井戸。

温泉。


さらに最近は――


「商人多くない?」


リナが隣で言う。


村の入口には馬車が並んでいた。


「塩と鉄があるからな」


さらに。


石鹸。

ガラス。

農作物。


売れる物だらけだ。


その時、セリナが肩をすくめる。


「辺境とは思えないな」


赤髪の女剣士。


今では村の護衛隊長みたいな立場になっている。


セリナは俺を見る。


「アルク」


「ん?」


「金、稼いでるだろ」


「まあね」


リナが割り込む。


「アルクはすごいんだから!」


セリナがニヤッとする。


「へぇ」


俺に近づく。


「そんなにすごい男なのか?」


距離が近い。


近い。


リナが叫ぶ。


「近い!」


セリナ笑う。


「嫉妬か?」


「違う!」


その時。


商人の男が村に入ってきた。


豪華な服。


立派な馬車。


「この街の代表は誰だ?」


俺が手を挙げる。


「俺だけど」


男は俺を見て驚いた。


「……若いな」


「よく言われる」


男は名乗った。


「私はロイド」


「王都商人ギルドの人間だ」


村人がざわつく。


商人ギルド。


つまり――


大商人。


ロイドは周囲を見る。


井戸。

畑。

家。

ガラス窓。


そして温泉。


「……噂以上だ」


ロイドは俺を見る。


「提案がある」


「?」


「この街に」


「商人ギルド支部を作らせてほしい」


リナが目を丸くする。


「ギルド!?」


つまり。


この村は正式に


交易都市になる。


俺は少し考える。


でも断る理由はない。


「いいよ」


ロイドは笑った。


「賢い判断だ」


その時。


村人が叫んだ。


「アルクさん!」


「どうした?」


「橋が壊れました!」


川の橋。


最近人が増えたからな。


俺はため息をつく。


「行くか」


川。


壊れた橋。


木材が流れている。


ロイドが言う。


「これは時間がかかるぞ」


俺は首を振る。


「いや」


石。


鉄。


錬金術。


光。


ゴゴゴゴ……


橋が形を作る。


石橋完成。


全員沈黙。


ロイドが呟く。


「……今」


「何をした?」


「錬金術」


「……」


ロイドは額を押さえる。


「なるほど」


「この街が発展する理由が分かった」


セリナが笑う。


「だろ?」


その時。


橋の上で。


ツルッ。


リナが滑った。


「きゃ!」


俺が反射的に掴む。


抱き止める形。


距離ゼロ。


沈黙。


リナ顔真っ赤。


セリナニヤニヤ。


ロイド苦笑。


リナが言う。


「アルク」


「ん?」


「今のは」


「事故」


「……」


リナ小声。


「でもありがと」


そして離れる。


その様子を見て。


ロイドが言った。


「アルク殿」


「?」


「この街」


「必ず大都市になる」


俺は笑う。


「そう?」


ロイドは真剣な顔で言う。


「王国中の商人が集まる」


「断言できる」


そして。


王都。


ある冒険者パーティーが酒場にいた。


「最近さ」


一人が言う。


「辺境に変な街できてるらしい」


「食料が無限」


「塩と鉄がある」


「錬金術師がいる」


リーダーが鼻で笑う。


「そんなわけあるか」


そして聞いた。


「名前は?」


答え。


「アルク」


沈黙。


酒場の空気が止まる。


「……は?」


ざまぁは。


少しずつ近づいていた。


第7話を読んでいただきありがとうございました!


今回は

•王都商人ギルドの登場

•交易都市への第一歩

•街としての発展の兆し


という回でした。


この世界では、商人ギルドが支部を作るということは

かなり大きな意味があります。


つまりこの街は


正式に「商業拠点」として認められ始めた


ということです。


そしてアルクの錬金術は、

•橋

•建築

•生産


など、ますます文明レベルの力を見せ始めています。


さらに王都では、

ある人物たちがこの噂を耳にしました。


……そう、アルクを追放した元パーティーです。


次回は

•商人ギルド支部完成

•街の名前決定

•王国の役人が視察に来る


など、街としての発展がさらに進みます。


もし少しでも面白いと思っていただけたら、

ブックマークや評価、感想などいただけるととても励みになります!


それではまた次回。

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