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1日遅れのバレンタインデー

作者: Soraきた
掲載日:2026/02/15

ふたりの写真

色の黒いふたりが笑ってる写真・・


キミからのTELは

ちょうど僕が

最初なノンレム睡眠に近づいているところに

ふいにやってきた

昨日より少し早かったのは

きっと、うれしい出来事が

できたんだろう

TELの向こうのキミは相変わらず上機嫌で

星空が光る下で輝いてる姿を

想像した


僕のほうは、

睡眠不足と会社に遅刻しないかどうか

不安に思いつつも

キミの話に付き合うことにした


「いまでも覚えてる?」

キミの口癖でもあるこの言葉が出るってことは

今夜は2時間コースだろう

冷蔵庫からドリンクを持ち込んで

暗闇のなか、

画面の微弱な光線に顔を照らされながら

キミの言葉をたしかめるように

僕は、少しずつ眠りから覚めつつあった


キミの言いたいことの8割は

理解できたけど

残りの2割はてんで分からない

僕にはどうでもいいことを

何度も何度も丁寧に話してくれる

そんな出来事もあったよな

キミの記憶力には感心した

以前から、そんなに

オシャレに関心があったのかな・・

キミの生活環境を想像しながら

はしゃぐ姿も後付けで

思い浮かべてた


『もう学生のときとは違うから

行動範囲も変わるよね』

僕は何度か、そんな言葉を

投げかけようとしていた


でも、実際に学生のときでも

旅行とか行かなかったほうだから

僕が出不精だったのか

キミは友達と一緒に行動してたのか?

眠りに勝てなくなった僕の

思考回路はうまく発揮できていない


「わたしから、あなたへ〜」

そう、にぎやかに口ずさんで

友達から預かったよ、とキミが

バレンタインのチョコを僕に渡してくれた

ある日のこと


「ホントはね

わたしからと言いたかったんだ・・・」

ずっとあとから

思いを告白してくれた

あのときのキミの表情を

僕は今も忘れていない


ちょうど昨日は

バレンタインデーだったね

ココロの中でつぶやいた


キミの話を聞きながら

そんなことを思い出してた

『じつは、僕もね・・』

そう言いたかった気持ちは

いつのまにか、どこかへ

1日遅れのバレンタインデー

昨日のキミに僕は

『じつは、僕もね』

キミに聞こえないくらいで

そう告げた










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