『記憶消去魔術』が使える性格悪めの魔術師～参加した勇者パーティが問題児だらけで面倒だったので、都合の悪い記憶は消しつつ合理的に魔王討伐を目指す事にした～

「方法は問わん！魔王と魔王に与する者は最早我が聖王国の民ではない！構わず粛清せよ！」

聖王国。その王が発した魔王討伐宣言に対し、魔術学園首席卒業生ウィンザー・ブレスコットは名乗りを上げた。

王の血を引く勇者、騎士団の優秀な騎士、医療協会の才子。ウィンザーは彼女らと共に魔王討伐を目指して旅に出る。

しかし、彼女らはウィンザーの予想を超えた問題児達だった。旅の中で次々と起こる問題やトラブルを前にして、ウィンザーは持ち前の合理的な思考や多彩な魔術……そして時には対象の記憶を消去する「記憶消去魔術」を活用し、自分の思うままに一行を操り魔王討伐へと導こうとする。

「――身の丈に合わない真実を知るのは罪だと思わないか？」