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斎藤仁の夏休み  作者: ガボン
1/1

0話 展開部

中二病満載の駄文です。改善点、至らぬ点などございましたらお教えいただけると助かります。

「この次ーー穂神ーー穂神ーー」元気のいい車掌の声で目が覚める。ちらりと目を電車内の電光掲示板に見やると、『穂神』とある。

どうやら目的地に着いたようだ。ゴロゴロと荷物の入ったアタッシュケースを引きずって電車を降りる。田舎特有の駅員がいない駅から出ると、眩しい日光が目を襲った。

「眩し......」

 外はカンカン照りの晴れ。周りには畑や田んぼ。等間隔で家が立ち並んでいる。どの家も屋敷と言えばいいのだろうか、まるで時代劇に出てきそうなほどに大きい。

「えーと..?」

あらかじめ母からもらっていた簡単な地図を開く。そして館への道を確認すると、ゆっくりと歩み始めた。

館に行く途中で目に映っていく景色は都会とは違い、まるで昔遊んだ時と変っていないのかと思わせるほどに自然に囲まれていた。

今僕が歩いているこの村。穂神村。それがここの村の名前だ。

今回ここに来たのは、斎藤家の母の遠い親戚、周尾家の由美子叔母さんの夏季限定の手伝い、それをするためだ。普段はその大きい家...というよりは館といったほうが相応しいほどの大きい家に多くの家政婦さんを雇っているらしいのだが、夏休みは休暇を与えているらしい。

これまでは、氷河町という人に頼んでいたらしいのだが、急な用事ができてしまい今年は来れなくなったそうだ。

それに加え、この時期は田舎への観光客にたいしての宿も村全体で行うため、どうしても人手が必要になったのだという。そこで誰かいないかと考えた末に白羽の矢が立ったのがこの僕、斎藤仁だった。

選んだ理由は、叔母さん曰く「力仕事もできて料理もおいしい。何より家事はかなりできるから」だそうだ。

昔から大きい本家の手伝いをするために培ってきた家事の技術がこんなところで見初められるとは思っていなかった。

そして肝心の仕事の内容は、住み込みで叔母さんとその一人娘の美亜ちゃん、そして数人の宿泊客の身の回りのお世話らしい。そして肝心の賃金なのだが、なんと夏休み期間するだけで20万。

僕自身、いつもより少し多く家事をするだけで自然の中静かに勉強に集中できる環境ができる、これで十分だったのだが、彼方の好意で賃金が発生することになった。最初はあまり家事に自信がないし、何かあったときになんか怖いのでやんわりと断っていたのだが、いつの間にか押し切られていた。

「....あれ?」

屋敷への道を歩いていると、少し気になるものを見つけた。

「こんなものあったっけ....?」

目の前には大きな湖が広がっている。中を覗き込んでみると、手前側は透き通っているが奥になると極端に暗くて見えないこの湖は、どこか神秘的な感じがした。それにしても、不思議だ。こんなに大きくて面白そうなところがあるなら彼女と一緒に遊んでいたはずだが...まあ子供だったから活動範囲内に偶然入っていなかったんだろうと、自己完結させてから歩いていく。

ミンミンとなる蝉の鳴き声が頭に響く。あたりに漂う土のにおいは、昔ここで遊んだ記憶が蘇らせる。彼女は今何をしているだろうか、と言っても同い年だから学生をしているのに決まっているのだが。

またあいたいなと考えていたらいつの間にか屋敷についていたようだ。高級そうな木製の扉の横についているインターフォンを押す。するとドタドタとあわただしく走る音の後、その扉が開けられた。


そういえば初投稿です

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