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即興短編

どーでもいいのだ

掲載日:2021/08/27

かわいい文章を書いていた

かわいい文章を書いてきた

かわいい文章が好きだから

ネットでたくさんの人を騙してきた

顔がよさそうだからファンです

そんなことを言われたこともある

言われてにやけて調子に乗って

さらにかわいこぶった文章を書いた

かわいこぶってはいけません

おまえはちっとも

かわいくはないのだから

神様にそう言われ

私は台所へ駆け込んだ

おかーさん!

なんでおかーさんはそんなにそこそこかわいいのに

私はこんなグレムリンみたいなの

おかしいじゃない!

おかしくはないわ

だってそれはね

あなたは前世で

あたしのほんとうの娘ではなかったからよ

なるほどな

ああそうか

確かにそうだ

でもそれじゃあ

私は前世でだれのこどもだったの?

私が聞くと

おかーさんは知っていた

前世ではね

あなたはM-187αSP星にいたの

そこではトップクラスでかわいい娘だったそうよ

なるほどな

ああそうか

そうだったんだ

今の私がかわいくないのは

価値観の違い

ただの価値観の違いだったのだ

M-187αSP星にはきっと

グレムリンみたいな顔のひとがいっぱいいて

その中でも私は一際かわいいグレムリンだったのだろう

価値観の違い

ただの価値観の違いだったのだ

次の日私は学校へ行くと

授業も聞かずにかわいい文章を書いた

イラストはいらない

文章がじゅうぶんかわいいからだ

なんてかわいい私の文章

なんてかわいい私のこども

私自身も同じぐらいかわいい

もう誰にも何も言わせない

かわいこぶるなだなんて

おまえは私が守ってやる

私は私が守ってやるからな

おいきもちわるいからやめろ

後ろの席から神様が言って来たが

あなたにはわからない

M-187αSP星の価値観はわからない

神様ごときにはわからない

出来ればわからせてやりたいが

わかる気持ちのないやつには歯が立たない

だから結局

どーでもいいのだ



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― 新着の感想 ―
[良い点] たとえ神様であっても、絶対に正しいわけではない。自分の価値観にそぐわないことを言い出したら、「どーでもいいのだ」と適当にあしらっておけばいい。気が楽になる考え方ですね。
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