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ブラックメロン〈2〉
君にもう三度会いたいって
歌い続けたら、
二の舞あたりが起こって
もう一回逢瀬できないかなって
口ずさみたくなったんだ。
朝ごはんは
ブラックメロン。
皮が黒い、ってだけで、なんで売れてるのか俺にはよく分からない。
両親に挨拶をして、
母がエプロンで涙でぬぐったのを
知らんぷりしてしまった。
まだ、他人の気持ちがよく
分からない。
変わらなきゃいけない。
特別なひとにならなきゃいけない。
アミノ
旅立ちの件で、今、里の外の
一歩手前。
この記述を、いったん区切る。
――
―――――・・・・
里を出た。