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ペン剣  作者: ヒーラ・カタツ
5/58

ブラックメロン〈2〉



 君にもう三度会いたいって


 歌い続けたら、


 二の舞あたりが起こって


 もう一回逢瀬できないかなって


 口ずさみたくなったんだ。



 

 朝ごはんは


 ブラックメロン。



 皮が黒い、ってだけで、なんで売れてるのか俺にはよく分からない。



 両親に挨拶をして、


 母がエプロンで涙でぬぐったのを


 知らんぷりしてしまった。



 まだ、他人の気持ちがよく


 分からない。



 変わらなきゃいけない。



 特別なひとにならなきゃいけない。



 アミノ



 旅立ちの件で、今、里の外の


 一歩手前。



 この記述を、いったん区切る。


 

 ――

 ―――――・・・・



 里を出た。

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