FILE15
お待たせしました。(だれも待っていないと思うけど・・・・)
それでは今回のお話をどうぞ!
試合開始のブザーがなった。
俺はブザーがなると、相手の実力を測るために、魔法を使った。
俺の周りには、炎の玉が数を増やしていく。
俺は、その炎の玉を徳川と朝比奈さんに向かって、飛ばした。
隣で慶が何もしないで立って相手をみていた。
俺が飛ばした炎の玉は障壁が作れる人なら防げる程度の攻撃だ。
飛んでいった炎の玉は、相手の手前で爆発した。
爆発した煙で相手が見えなくなった。
しかし、煙の向こうから、雷の玉が飛んできた。
「へぇー、まぁまぁやるじゃん」
俺はつぶやいて、障壁を出した。
「われを守りたまえ! 障雷壁!」
俺が出したのは、雷の壁だった。
雷の玉は雷の壁に当たると、吸収された。
俺は、壁を、雷の玉にして、相手に飛ばした。
これは、相手の雷の玉の魔力に俺の壁の魔力が合わさりあい、強くなっていた。
防ぐには、相殺させるか、かなりの魔力を込めて壁を作るかしか、防ぐ手立てはなかった。
しかし、徳川は、飛んできた雷の玉を、相殺させたのだ。
ここからは、声が聞こえないので、どんな魔法を使ったのかは、わからない。
俺は、慶に話しかけた。
「慶!徳川の得意な魔法って何?」
俺が質問すると慶は、少し、考え出した。
「そうね。雷魔法じゃないかな?」
「わかった、ありがと」
俺は慶に徳川の得意魔法を聞いて、相手の得意な魔法で相手を倒そうと考えていた。
慶は、俺が聞いたことを不思議に思っているのか、悩んでいるみたいだ。
俺は、慶に聞いた雷魔法で攻撃し始める。
俺の周りに雷の玉がドンドン増えていく。
とうとう俺は雷の玉で姿が見えなくなっていった。
俺は、かなりの数の雷の玉を出したのを確認したら、半数くらいの雷の玉を相手2人に飛ばした。
半数くらいといっても、数で言うと数千個という数だ。
数千個という数の雷の玉を相手2人に向かって放ったのだ。
斜め後ろにいる慶もこれだけの数を無詠唱で出したことに驚いている。
相手の2人も驚愕と恐怖の表情を浮かべていた。
朝比奈さんは、数千の玉を防ごうと魔法を唱えた。
「強固なる土!われを傷つけるものから守りたまえ! 強固土壁!」
朝比奈さんは、徳川と一緒に土のドームの中に包み込まれた。
俺が放った雷の玉は、土のドームあたって土煙を上げていく。
数分間くらいすると、数千の玉が全てなくなった。
少しずつ、土煙が晴れいていく。
晴れるとそこには、土のドームがなかった。
疲労を浮かべた顔をした、朝比奈さんと徳川の顔が見えた。
俺は、顔が見えたときに、俺の周りに残っていた、雷の玉を、相手に放った。
朝比奈さんと、徳川は、疲労を浮かべながらも、魔法を唱えた。
「われが操りし土とかのものが操りし水、混ざりてわれらを守りたまえ! 土混水!」
「われが操りし水とかのものが操りし土、混ざりてわれらを守りたまえ! 土混水!」
朝比奈さんと徳川は、混合魔法を使った。
朝比奈さんと徳川は、泥のドームに包まれていった。
俺が飛ばした雷の玉は、次から次へと、泥のドームにあたる。
泥のドームは、雷の玉が当たったところから、水分が蒸発して、土に戻って、そして土煙をあげていく。
数分して、俺が作った、雷の玉が、尽きた。
土煙は、まだ漂っていた。
徐々に土煙が晴れていく。
晴れていくと、そこにドームはなく、片膝をついて、手を地面に当てて、荒い息をしている2人がいた。
朝比奈さんと、徳川は、立っていることも不可能なほどに疲れきっていた。
俺は、それを見ると、言葉を発していた。
「へぇー・・・あれを防ぐのか・・・あんたら強いな。あ〜、あかんな・・・疲れる・・・・・もう良いわ。疲れたから、これで終わるか」
俺は、そういうと、魔法を唱えだした。
「痺れる雷!我に従い!かのものの自由を奪え! 雷縛!」
俺は、手の先から、雷を飛ばした。2人は疲れて立つこともままならぬ状態なので、簡単に当たった。
「うっ!」「ぁはっ!」
雷が当たると二人は、パタリと倒れた。
朝比奈さんは、倒れると同時に、気を失ったらしく、徳川は、うなっていた。
「うう!くほぉ!うほへ!くほ!おひ!あはひは!おひほ!」
体が痺れてうまく喋れないで居た。
しばらく騒いでいたが、静かになっていった。
どうやら気を失ったようだ。
感想ありましたら、送ってください。
待っています。