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魔法学校   作者: 壬生
15/17

FILE14

「・・・う・・・・ょう・・・・・りょう・・・・りょう・・・・」


《な、なんだ、誰かが俺を呼んでるのか・・・・・》


俺は、意識を確かめ、目を開ける。


「りょう・・・・・凌・・・凌!!」


俺は目を開けた。


「け・・・い?」


「どうしたの?なんだか、苦しみだしたし、泣いてるみたいだし・・・・どうかしたの?」


俺は慶が言っていることが何なのかわからなかった。


「?誰が?」


慶に聞いてみる。


「凌!貴方よ!」


「お、俺?」


俺は、手で頬を触ってみる。そこは、濡れていた。


「濡れてる・・・・・これは、涙か・・・それにしても・・・何で俺涙なんか・・・・・」


俺はつぶやく。


「知らないわよ。それより、もうすぐ時間だから起きなさい」


俺は慶に言われて自分がどんな常態か気付く。そして、すぐさま起き上がった。


「え!・・あれ?・・・俺・・・膝枕・・・慶の・・・・」


俺は、顔を真っ赤にして、なぜ自分があんな状態なのかと、記憶を整理していた。


そして、整理がつくと、慶に謝った。


「ご、ごめん、膝枕してもらった上に寝てしまって・・・」


俺が、謝ると慶が、少しあせったのか、俺に事実を述べた。


「いえ・・私が無理やり寝かしたんだから・・・そんな謝んないでよ・・・」


「え!?そうなの?慶が俺を寝かしたのか・・・そうか・・・・」


俺がつぶやくと、慶は思い出したかのように、話し始めた。


「それより、凌!時間!決勝の時間!」


俺は、慶の言葉に時間を確認する。確認すると残り、5分ほどで、試合が始まる。俺達は、ステージ前にいないといけないので、ぎりぎり間に合うか、間に合わないかの時間だった。


「え!ほ、本当だ!急がないと!」


そして、俺達は、走り出した。















「ハァハァ・・・・ハァハァハァハァ・・・うんっ・・・ハァハァ」


俺達は、走って、ステージ前まで来た。時間はぎりぎりだった。


「ハァハァ・・・け・・いは何とも・・・ハァハァ・・ないの・・ハァハァ・・」


「ええ、ぜんぜん大丈夫よ。それより凌の方こそ大丈夫?」


俺が慶のことを心配すると、逆に慶に心配された。


「ハァハァ・・・お・・れ・・・は・・ハァハァ・・・だい・・・ハァハァ・・・じょうぶ・・・ハァハァ・・・」


「そう・・・」


俺達が話していると、対戦相手が話しかけてきた。


「よう、慶!」


慶は、名前が呼ばれたほうに振り向き、相手に返事を返した。


「あら!啓介じゃない、どうしたの?」


《うわ!こいつかよ・・・こいつなんだかな・・・気に食わない・・・》


「どうしたの?じゃないよ、決勝の対戦相手だ、俺達は!」


「あら?そうなの?知らなかったわ、それじゃ、お互い精一杯がんばりましょう」


慶は、そういって啓介という人物を威圧感たっぷりで相手をみた。


「おー怖い、怖い。まぁ俺達は始めっから、本気だぞ。そっちのぶすっとした1年もヨロシクな。」


啓介はおちゃれけた感じで、慶の威圧を流した、そして俺に挨拶をして、握手を求めた。


どうやら、俺は、ムカムカしていたのが、顔に出ていて、ぶすっとしていたみたいだった。


俺は握手を求められたので、返した。


「どうも。それと、1年じゃなくて、瀬戸 凌 です!」


俺はなぜかムカムカしていて、啓介と呼ばれる人に突っかかった。


「ハハハ、そうか。すまん、すまん。俺は、2年の徳川とくがわ 啓介けいすけだ。」


俺は、握手している手を強く握った。しかし、徳川は、全然痛そうにしていなかった。


俺は、驚き相手の顔をみた。


徳川は、笑って俺を見ていた。俺は気味が悪くなり、握手をといた。


そして、徳川は思い出したように、紹介した。


「あ!こっちの人は、僕のパートナーで、朝比奈さん」


隣にいた、朝比奈さんが挨拶をする。


「どうも、朝比奈あさひな さくらです。よろしくお願いします」


朝比奈さんは、優雅に一礼をした。


俺は、その動作に見惚れていた。だかすぐに気を取り直し、挨拶を仕返す。


「こっちこそ、よろしくお願いします」


「よろしくお願いします」


俺の後に慶も続いて挨拶をした。


俺達が挨拶をし終わると、江崎先生が来た。


「こんにちは」


「「「「こんにちは」」」」


江崎先生の挨拶に俺たち4人は声をそろえて挨拶を返した。


「それじゃ、決勝戦を始めるわよ。お互いに悔いの残らないように戦ってくださいね。それじゃ、じっとしてね」


江崎先生は呪文を唱えた。


「空間を管理するものよ、かのものたちを誘いたまえ!     複数転移」


俺達の体が光、出した、視界は次第に薄れていった。次の瞬間、視界が変わって、俺は、ステージ上にいた。隣には、慶がいて、正面に、徳川と朝比奈さんがいた。


『ただいまより、決勝戦を始めます。ルールは、相手を気絶させるか、ギブアップを言わせるかのどちらかです、危険がある場合のみ、教師が止めに入ります。それでは、決勝戦を始めます。始めてください』


放送が終わると


ビー!!


試合開始のブザーがなった。

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