表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

帰宅途中

この話の舞台のイメージとしては中世のヨーロッパっぽいイメージですね。

私、狼と香辛料好きなんで中世にしました。

大通りは路地にくらべると多少はマシだった。

しかしそれでも路地で嗅いだような臭いがうっすらとするし、前日の雨が大小の水溜まりをつくっていた。


「はぁ~、まさか家に帰る途中にもう一仕事依頼されるとは…」


体を大きく伸ばしながら呟く。


「さて、依頼人に報告して帰りますかね。って、もうすぐ夜明けだけどね。」


そう独り言を言っていると呼び掛けられた。


「リュート!仕事おわったの?」


その声の主に青年…リュートが目を向けるとそこには茶色い髪を短く切り揃えた酒場の従業員の服を纏った健康的色の肌を持つ可愛らしい女の子がいた。


「ん?ヨーコか。お前ここで何してる?仕事は?」


彼女は俺がよく仕事を紹介して貰う店の従業員だ。

意外と長い付き合いなのだが未だにコイツの私服を見たことがない。いつか絶対にみてやる。


「仕事は大分前に終わってるよ。家に帰りたかったけどハンナさんがリュートからお金貰ってこいって、だから仕方なくリュートを探してたの。」


そう不満げな顔をしているが、そんな顔でも身長が150cm程しかない彼女がすると、ただただ可愛らしいだけである。


「あぁ、すまないな。じゃあこれハンナさんに渡してくれ。依頼料は今日の昼過ぎに尋ねるからそのとき貰うよ。」


そう言いながら彼女の手に皮袋を押し付ける。


「リュートもしかしてあの子殺しちゃった?」


「まさか、流石に殺しまではしないさ。ただ少し痛い目みしてやっただけだ。」


ヨーコがニヤニヤと挑発的な目線を向けてくる。


「リュートひどい。やっぱり外道だったのね。」


「いや、こっちも仕事だからしただけなんだがな。普通はこんなことはしないさ。」


「ふふっ。分かってる、リュートは私を助けてくれたくらいのお人好しだものね。」


ヨーコはくるり背を向けるとこちらを見ずに言う。


「じゃあねリュート。ちゃんとお金は渡すから昼過ぎに酒場に来てよ。」


ひらひらと手を振りながらヨーコは来た道を戻っていった。

その姿を見送るようなことはせずリュートは街の外側へと向かうのだった。

どう話を展開させればいいのやら…

ご意見・ご要望お願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ